中日は10日の広島戦(バンテリンドーム)で、細川成也外野手(27)の先制弾、ミゲル・サノー内野手(33)の3試合連続弾など打線が爆発し、10―1で大勝した。先発の大野雄大投手(37)は7回1失点の好投で7勝目を挙げた。

 今季2度目の2桁得点に井上一樹監督(54)も「最初に細川がガバーンと先制点を取ってくれたのが大きかった。つながないとやはり点数は取れない。5番に石川を置きましたけど、すごくいい打撃(3安打2打点)をしていた」と手応えを口にした。

 この日もスタンドは3万6659人のフルハウス。6月2日のソフトバンク戦から、バンテリンドームでは12試合連続の満員御礼が続いている。チームが最下位に低迷しているにもかかわらず、ファンを引きつける大きな要因となっているのが〝ホームランウイング効果〟だ。

 今季から右翼側に「名鉄×WAO!ホームランウイング」128席(テーブル付きカウンター104席、6人掛けグループ18席、車いす2席、介護者4席)、左翼側には「東邦ガス 未来のまんなかホームランウイング」128席(テーブル付きカウンター116席、6人掛けグループ12席)が新設された。外野フェンス前の特等席で観戦したいという応募がオープン戦から殺到し、開幕から3か月以上が経過しても約10倍の倍率が続いているという。

 本塁から右中間、左中間までの距離が各116メートルから各110メートルに短縮されたことで、本塁打数も昨季までに比べて大幅に増えた。昨季は80試合消化時点で40本だったチーム本塁打が、今季は57本まで伸びている。

 一発が増えたことで、終盤にリードされていても逆転への期待が膨らむ。「最後まで結果が分からないということもあるし、一発で(逆転)ということもある。試合途中でお帰りになられる流れも明らかに変わっている印象があります」(球団関係者)。ファンが試合終了までワクワクしながら観戦できる空気が生まれているようだ。

 この日もサノーが5回、右翼ホームランウイングへ一発をたたき込むと、スタンドは一気にヒートアップした。井上監督は「ホームに帰ってきて、こうやってドラゴンズファンがたくさん来てくれている中で、声援を受けながらやるのは選手たちの気分は良いでしょうし、後押しを味方につけてという形でまたやっていきたいと思います」と強調。ホームランウイングを味方につけ、本塁打増産で早く最下位を脱出したいところだ。