ドジャースが3年連続のワールドシリーズ優勝に向けて「さらなる補強を敢行する」と連日、米メディアをにぎわせている。

 その筆頭に挙げられているのは、昨年まで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたタリク・スクバル投手(29=タイガース)だが、ここへきて別の先発投手が本命視され始めている。今季からトレードでレッドソックスに加入し、15日(日本時間16日)までの12試合に先発して8勝1敗、防御率3・03の好成績を収めているソニー・グレイ投手(36)だ。

 米メディア「スポーティング・ニュース」は、ドジャースが8月上旬のトレード期限までにスクバルを獲得することに「驚きはない」としつつも「ドジャースは平均以上のファームシステムと高額な選手層を有し、計画通りにいけば、今後10年程度は優勝を狙える可能性がある。そのため、今すぐ有望株を放出してまでスクバルを獲得するよりも、(スクバルがFAとなる今年の)オフシーズンに彼が求める金額を提示した方がいいかもしれない」と、獲得を先送りする可能性もあると指摘した。

レッドソックスで今季好調の右腕グレイ(ロイター)
レッドソックスで今季好調の右腕グレイ(ロイター)

 スクバルがFAとなれば水面下で繰り広げる争奪戦は激化し、市場価格は高騰、マネーゲームが過熱することは必至。その点、MLB屈指の資金力を誇るドジャースには一日の長があり、同メディアは「将来的な契約を気にする必要がない以上、ドジャースは(トレードで)より安価なベテラン選手を選ぶかもしれない。それはソニー・グレイだ」と右腕の名前を挙げた。

 グレイは今季がメジャー13年目で、カージナルスに在籍した2024年から2年連続で2桁勝利を継続中だ。ここまで通算133勝をマークし、同メディアは「グレイはキャリアの大半でMLB屈指の安定感がある先発投手の一人で、時にはトップクラスの先発として活躍してきた」と高評価。同時に「やや苦戦した時期があったことはドジャースをはじめ、彼に関心を寄せる球団が考慮すべき点」との注釈も加えた。

 グレイを巡っては「FANSIDED」でも有力なトレード候補に挙げられ「リストにドジャースの名前が挙がらないわけがない」とまで報じられている。スクバルをひとまず脇に置き、ベテラン投手を加えて世界一を目指すことになるのか。今後の動向から目が離せない。