〝世紀の逸材〟が古巣に電撃帰還だ。女子プロレス「スターダム」26日の後楽園大会に林下詩美(27)が約2年ぶりに姿を現し、再びリングに上がる意思を表明した。退団時の盟友・上谷沙弥(29)との間には早くも火花。団体の岡田太郎社長も歓迎の意思を示す中、再出発の舞台で何を見せるのか――。

 23日大田区大会でマリーゴールドを退団した詩美はこの日、セミファイナルを終えた上谷の前に登場。会場からどよめきが起こる中「上谷に負けたくないって思った。だから今日ここに来るしかないって思った」と帰還の理由を明かすと同時に「自分はまたこのスターダムでプロレスがしたいと思ってます。よろしくお願いします」と客席に頭を下げた。

 2018年にスターダムからデビューした詩美は第13代ワールド王者となるなど団体の第一線で活躍した。しかし、24年3月に退団すると、翌4月にマリーゴールドの旗揚げに参加。今回、約2年ぶりに〝出戻り参戦〟をすることとなった。

「アフロディーテ」でゴッデス王者だった林下詩美(右)と上谷沙弥(2024年)
「アフロディーテ」でゴッデス王者だった林下詩美(右)と上谷沙弥(2024年)

 詩美は今回の帰還について「ずっと前から(考えていた)とかじゃないです。いろいろ考えて考えてやっぱりスターダムにっていう思いで戻ってきた」と明かす。かつて名タッグ「アフロディーテ」のパートナーだった上谷からはリング上で「何しに来たの」と冷たい反応をされたが「上谷の反応を間近で見て、より一層火が付きました。より一層デカくなんなきゃいけないなと思いました」と拳を握りしめた。

 取材に応じた岡田社長によれば、詩美はシリーズには継続的に参戦するものの、入団が決まったわけではないと明かす。その上で「うち(スターダム)以外にはたぶん出ないと思う。これからしっかり見て判断します」と、今後の再入団には前向きな姿勢を示した。

〝出戻り〟となったことに関しては「どこの世界にもありますよね」と歓迎。「別に外敵だと思っていません。スターダムでプロレスがしたいということなので、侵略者ではない。これから何をするかが一番大事。もっと上に行きたいっていうんだったら、一緒に行きましょう。この世のプロレスのてっぺんを取りに行きましょう」と呼びかけた。遺恨の残る上谷との一騎打ちに関しては「また良い時に」と見据えていた。

 再参戦1発目は30日、神戸大会の鉄アキラとのシングルマッチとなる見通し。詩美は新規ファンが以前よりも増えたことを念頭に「まだまだ林下詩美を知らない人がたくさんいると思うので、私というプロレスラーを皆さんにこれからたくさんお届けしていきたい」と胸を張った。

〝世紀の逸材〟は古巣で存在感を発揮することはできるか。