ソフトバンクの先発陣を支える大関友久投手(28)が、異変に苦しんでいる。昨季「最高勝率」のタイトルを獲得した左腕は、7日の西武戦で5回途中9安打、6失点(自責5)。去年14戦無敗を誇った本拠地のマウンドで痛打を浴び続けた。
悩ましくも明らかな異変が生じているのは「球速」だ。開幕から2試合の平均球速は「140・0キロ」。3年前より約5キロ低下、昨季と比較しても2キロ以上遅い。前回の西武戦では序盤のリードを守り切れず、中盤に2被弾。5回持たずの背信KOに降板後は「自分の力不足でこのような結果になってしまって悔しいです」と唇をかんだ。
10日の投手指名練習では、倉野チーフ投手コーチと話し込む姿もあった大関。練習後、同コーチは「今の現状と改善してくポイントを明確にしている段階」と左腕とのやり取りを明かした上で、出力不足については「そこも当然課題になる。ただ、スピードガンの数値だけがすべてじゃない。別に140キロでもタイミングがズレるのであれば問題はない。だが、ズレていなかったので、そこを改善していかないといけないという話はしている」と語った。
自己最速は152キロ。先日の西武戦の4回に浴びた外崎の同点2ランは139キロの真っすぐだった。今春オープン戦の最速が144キロで、開幕後の最速が143キロ。本来の出力が回復することに越したことはない。だが一方で、倉野コーチは「大関にはスピードが出なくても抑えていける技術がある。そこは最低限持ちあわせていると思っているので、仮にスピードが戻らなかったとしてもイコール勝負に負けるというふうには思っていない」と、左腕の特徴を強調した上で揺るがぬ信頼を寄せた。
スピードに頼らない投球術があるのは確かだ。だが、長いシーズンを戦い抜く上で〝春の異変〟は気がかりでもある。原因究明の連続で育成入団からはい上がってきた男。今回はどんなアプローチで難題をクリアするか。












