ソフトバンクは9日の西武戦(みずほペイペイ)に2―0で零封勝ちを収めた。投手陣が今季初めて1試合を通してゼロに抑えると、7回に近藤健介外野手(32)に第4号となる決勝2ランが飛び出した。小久保監督は「近藤が一球で仕留めて、投手陣もゼロで抑えていいゲームだった」と一戦を総括した。

 そんな一戦で存在感を示したのが先発の大津亮介投手(27)だった。今季2試合目のマウンドに上がった右腕は、自身の好フィールディングもあり7回無失点と好投。許した安打は初回の桑原の1本のみで、7回を打者21人で封じてみせた。

 開幕ローテーション入りを果たした4年目右腕は、2試合を投げて1勝0敗、防御率1・93。2試合連続で7イニングを投げ切るなど、上々のスタートを切ったといえるが、試合後の表情に満足感はなかった。そこにあるのは「7回90球」ペースでの降板。「一試合一試合積み重ねて、その信頼を勝ち取りたい」と現在の立ち位置を改めて認識し、闘志を燃やした。

 右腕の開幕時点での立ち位置は「6番手」。指揮官は試合前に今季のパ・リーグ特有の事情を考慮してこう語っていた。「来週は6連戦があるけど、今は6番目なので5番手に上がらないと(1週間に)5試合の時は投げられない。1年間(先発を)やるんだったら、勝ち取っていかないと」。

 今年のパ・リーグ日程は開幕から交流戦が始まるまでの期間で6連戦は3度のみ。1週間に5試合のみというのが5週も存在する。こうした〝ゆとり日程〟により開幕ローテ入りを果たしても5月末まで〝待機要員〟がメインとなってしまう恐れがあるのだ。大津は「ここからはみんながライバル。最終的にCS、日本シリーズで任されるようになりたいので」と力を込めた。

「(選手の順序は)代わりますよ。中継ぎも毎日代わっている」と語っていた指揮官。この日の試合後には右腕の評価について「もちろん(上がる)」と語った。〝ゆとり日程〟が鷹の競争意識を加熱させそうだ。