ソフトバンクは7日の西武戦(みずほペイペイ)に6―8の逆転負けを喫し、カード初戦を落とした。先発・大関が5回途中6失点(自責5)と振るわず、今季初黒星。最大5点差をつけられながら、打線が相手を上回る12安打を放って終盤2点差まで詰め寄るったが及ばなかった。

 開幕10試合を終えて7勝3敗。昨季は開幕早々に近藤、柳田らが相次いで故障離脱したが、この春は主力に大きなアクシデントなく、充実の戦力を維持して安定感ある戦いを披露している。

 タイトルホルダーであっても常時スタメンに名を連ねられない状況だ。この日、柳町達外野手(28)に出番が巡ってきたのは9回。周東の代打で出場すると、左中間を真っ二つに破る適時二塁打を放った。昨季初の規定打席に到達し「最高出塁率」のタイトルを獲得。4日のロッテ戦で走者一掃の逆転3点打を放ってヒーローとなった翌日から2試合連続となるベンチスタートだった。

 試合後「もちろん悔しいですが、巡ってきたチャンスに集中するだけ。僕はそこで結果を出すだけ。手応えのある一本だったし、内容のある打席だった」と振り返った柳町。意地の一打は、価値ある一本に違いなかった。

 幸先よく開幕スタートダッシュを決めた春先、王者には緊迫感が漂っている。この日は失点につながる守備の乱れが相次いだ。2回に野村が悪送球、8回に今宮が後逸。試合後、小久保監督は「最初のエラーはイージーエラー。なかなかゼロでかえってくるのは難しい。投手に申しわけない」と厳しく指摘した。

 昨季ブレークを果たし、WBC日本代表候補に名を連ねた野村もまたレギュラー取りに燃えている。この日は今宮が二塁、牧原大が右翼を守り、野村は本職の遊撃で出場。高次元の激しいスタメン争いを繰り広げる当事者たちは、攻守で高い集中力と地位を死守する「プロ魂」が試されている。代表級、オールスター級の顔が引き締まった鷹ベンチは見逃せない。