ソフトバンクは5日のロッテ戦(ZOZOマリン)に4―3で競り勝ち、連勝で3カード連続の勝ち越しを決めた。先発したスチュワートが6回2失点と粘投すれば、打線は今宮の2本の適時打を含む3安打の活躍もあり、5回に2点のリードを奪って振り切った。

 そんな中でこの日はDHで出場を続けていた柳田が「4番・左翼」で先発出場し、今季初めて外野守備に就いた。さらに野村が三塁、栗原が一塁、山川がDHと、これまでとは異なる布陣で臨んだ。試合後、小久保裕紀監督(54)は「(山川を)守らせてもよかったんですけど。(相手先発が)小島なので今宮と(野村)勇を両方使う。(山川は)今週5試合ファーストを守って(いたので)いい休息になる。今日はそれでいこうと」と意図を説明した。

 この布陣によってスタメンから外れたのが、前日4日の同戦で走者一掃の逆転3点適時二塁打を放ち、ヒーローにもなった柳町達外野手(28)だった。柳町は開幕から全試合で3番に座り、この日の試合前時点で打率2割8分1厘をマークしていた。

 ヒーローとなり、勢いに乗る選手を外すことにはリスクも伴う。ましてや昨年、最高出塁率のタイトルも獲得した中心の戦力だ。となれば、ますます外しづらいところだが、それを可能にするのも鷹の選手層の厚さ、首脳陣の計画的なプランニングがあってこそだった。

 チーム周辺からは「去年も出だしでつまずいたが、結果的にあれだけの貯金を作った。それを考えればホークスはシーズン序盤に〝試す〟ことができる。何としてもスタートダッシュを切らないといけない他球団がなかなかできることではない」との声が上がった。

「今日はそういうプランだった」と語った指揮官。長いシーズンを見据えて、厚い選手層から先を見据えて適切な選択をしていく。