ドジャースの大谷翔平投手(31)は6日(日本時間7日)に昨年のワールドシリーズの再戦となる敵地トロントでのブルージェイズ戦に「1番・DH」で先発に名を連ねた。注目はナショナルズ3連戦で2発放ったバットだが、投手としても3戦目の8日(同9日)の先発が楽しみだ。現在、22回2/3無失点は現役先発投手では最長。それだけに大谷が目指しているサイ・ヤング賞への期待が高まる。そんな中、米FOXスポーツ(電子版)は受賞の可能性を検証した。

 3年連続4度のMVP、本塁打王2回、打点王1回、ハンク・アーロン賞3度、シルバースラッガー賞4度、エドガー・マルティネス賞5度など打者として多くのタイトルを手にしている大谷だが投手は無冠。二刀流に完全復帰する今季は投手のタイトルの最高峰サイ・ヤング賞受賞が期待され、大谷も意欲を示している。

 同サイトは「デーブ・ロバーツ監督や大谷選手のチームメートに聞いてみれば、この二刀流選手がサイ・ヤング賞獲得を強く意識していることは明らかだ」と前置きするとこう続けた。

「大谷選手は野球のフィールドで考えられるほぼ全てのことを成し遂げたと言えるでしょう。過去5シーズンでMVPトロフィーを獲得できなかった唯一の年は、2022年にア・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位になった年です。その年、彼は34本塁打を放ち、166イニングで防御率2・33を記録しました。26年に初のサイ・ヤング賞を獲得する現実的なチャンスを得るには、おそらく再び少なくとも同程度のイニングを投げる必要があり、また、確実に多くのイニングを投げるであろう他の候補者よりも、投球内容において格段に優れている必要があるでしょう」

 内容については離脱しなければライバルに負けない。昨季の奪三振率11・87は規定投球回に達していないがメジャー1位だった。厳しいのはイニングを稼ぐこと。6人ローテーションのドジャースは通常中5日だが、今回は中7日だ。

「過去30年間で、170イニング未満でサイ・ヤング賞を受賞した先発投手は2021年のコービン・バーンズ(ダイヤモンドバックス)ただ一人だ(167イニング)。もしかしたら大谷は2人目になるかもしれない。二刀流であることや、ドジャースが10月にできる限り万全の状態で臨みたいと考えていることを考えると、可能性は低いと言わざるを得ないが、彼は本気を出せば、不可能を可能にする力を見せつけ、周囲を驚かせる傾向がある」

 24年の史上初の「50―50」、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦の先発登板して10奪三振、3本塁打は誰も予想していなかった。3年連続の“球史に残る想定外”は十分あり得る。むしろ、期待するなというほうが無理だ。