〝90周年縛り〟がライバル球団にも!? 昨季、圧倒的な強さでセ・リーグを制した阪神を巡り、さまざまな声が上がっている。今季の優勝候補筆頭に挙げられる一方、5年連続でBクラスに沈む中日への警戒心も強まるばかりとなっている。
23日に行われた日本ハムとのオープン戦(名護)に2―5で敗北。今季のオープン戦としては初黒星となったが、藤川球児監督(45)は高卒2年目の今朝丸や新助っ人・モレッタの快投もあり「レギュラーシーズンに向けて出てきた選手もいる。精査はしていませんが、少し考えながらいこうかなと」と冷静に足元を見つめた。
チーム全体としては〝無双右腕〟石井が左アキレス腱断裂の不運に見舞われ、ブルペン陣に大きな不安が垂れ込めた。それでも球界内では「今季もセ・リーグ優勝は阪神」との声が根強くあるが、猛虎の内部からは別の見方も出ている。
中でも警戒を強めているのは、今季で球団創設90周年を迎える中日だ。チーム関係者の一人は「巨人も2024年に90周年でリーグ優勝。阪神も昨年の90周年でリーグ優勝を果たすことができた。今年は中日が90周年。節目の年はやっぱり空気が違うし、流れ的には中日が優勝してもおかしくない」と打ち明けた。
チームとフロント、さらにはファンの結束が強まり、〝何かが起こる年〟になるケースは少なくない。別の関係者は「今年は中日さんの記念の年ですし、どうぞどうぞ、なんていうこともあるんですが」とダチョウ倶楽部ばりのジョークを漏らしたほどだ。
しかし、笑っていられない理由もある。中日で指揮を執るのは、かつて阪神でヘッドコーチを務めた井上一樹監督(54)。近本や佐藤輝、大山ら主力の特徴や傾向を熟知しているだけに昨季以上に対策を練ってくる可能性が高い。
球団関係者も「阪神のヘッド時代の知識もあるので対策されやすい。それに加えて3年連続最下位から去年は4位まで順位を上げた。先発投手もそろっているし、今年はどうなるか…」と本音を口にした。
しかも敵地のバンテリンドームには今季からホームランテラスが新設され、打者有利の環境に変わる。村上、才木、及川と好投手がそろい、接戦をモノにしてきた阪神にとって一発の怖さは増すばかりだ。
「あれだけ広かった球場が東京ドームと同じくらいのサイズになってしまう。ウチもホームランが増えるかもしれないけど、その分打たれる可能性も上がる。対策を考えながらやらなければならない」(球団関係者)
連覇を狙う阪神にとって油断は禁物だ。竜の〝アニバーサリーイヤー〟に足をすくわれないためにも地に足をつけていく。












