球春を間近に控え、球界周辺からは今季の戦力分析をめぐる議論も活発になってきた。そんな中、各方面から聞こえてくるのは「今年の中日は強い」という説だ。

 その筆頭格は阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問。トークショーなどで「ピッチャーがええからな。ホームランウイングの設置でちょっと野球が変わってくるかもな」とたびたび言及している。虎の重鎮の戦力分析はメディアを通じて広く拡散。とはいえ直近5年連続Bクラス(3度の最下位を含む)と塗炭の苦しみを味わってきた当の中日ファンからは「ホンマかいな?」といぶかしむ声も根強い。

〝元・中の人〟の見解にも耳を傾けてみよう。立浪前政権下でヘッドコーチ、二軍監督などを歴任した片岡篤史氏は、高木豊氏(プロ野球OB)のYouTubeチャンネルに出演し「今年、タイガースのライバルの一番手として、ドラゴンズの名が挙がるのは理解できますね。昨季、唯一阪神に勝ち越しているチームですから」と語る。

 ホスト役の高木氏が「井上監督は明確に『捕手は石伊』『一塁はサノ』『二塁は田中』と名を挙げて、メンバーの固定ができるような段階に入ってきたと思う。戦力が充実してきた感がある」と水を向けると「メンバーを固定できるだけの力が選手についてきた。石伊は送球でチームを助けられる存在。三塁にはボスラーと福永と石川と高橋周平がいる。一番決まっていないのは遊撃ですね。去年は山本や村松に守らせましたが、ここにある程度の選手を固定できれば」と片岡氏も応じる。

「遊撃の争いは横一線ですね。オープン戦でいい結果を出した人間が結果を出すと思う」と春の競争の活性化に期待を寄せた片岡氏は「右翼は上林、中間に岡林、左翼に細川が基本線」との外野布陣も予想。「(ホームランウイングの設置で)球場が狭くなることでこれまで1、2点の勝負になっていた野球が4点、5点の勝負になると思う。点が入ることに飢えているチームなのでかなりの効果があると思う」と語った。