阪神は30日のヤクルト戦(神宮)に10―2で大勝し、首位攻防カードを2勝1敗で勝ち越し、1ゲーム差に広げて4月の戦いを終えた。ここまでセ・リーグの首位争いを繰り広げてきた虎燕両軍について、本紙評論家の伊勢孝夫氏は「この日の戦い方を見ても両軍の戦力差はあまりにも大きい」と指摘。「ヤクルトが今後上位に残っていくためには、もう一度大幅な戦力整備が必要になる」との見解を示した。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】近本を欠いた虎打線が、どのようなオフェンスを組み立てていくかに注目していたわけやけど、2戦連続で「2番・左翼」として起用されたドラフト3位ルーキーの岡城快生外野手(22)がええ仕事をしているな。逆方向へ素直に打ち返すことができる打撃技術は魅力的や。
まさに2番向きの右打者。この日は代打出場にとどまった中野がスタメンに復帰したら、当面は1番・中野、2番・岡城の並びで臨んでもいいかもな。走者一塁なら広く空いた一、二塁間を割る右前への安打が期待できるし、同二塁なら最低でも三塁へ走者を進める進塁打が打てる。どちらかというと左打者が飽和ぎみだった阪神にとっては貴重な存在や。今後も出番はもらえるやろな。
ピッチングスタッフがしんどい言うても、この9連戦でベテラン西勇を先発として使えるんだから阪神にはまだまだ余力を感じるわ。その一方でここまで快進撃を見せてくれていたヤクルトは…。正直しんどくなってきたなあ。
9連戦の3戦目ということもあり、中継ぎ陣の負担を軽減させたい意図は理解できる。それでも6回終了時点で12安打6失点と低調だった先発の高梨を、7回のマウンドにも送らなければならない投手運用策からは台所事情の苦しさが伝わってきたな。
攻撃陣に目を向けても、この日は長岡が登録を抹消。武岡―伊藤の急造二遊間はコンビネーションの悪さを露呈した。これまでは積極的な若手起用で日替わり打線を組み続けてきたことが吉と出た側面もあったけど、オスナ、長岡と主力打者に離脱が相次いだことで、オーダーを組む際の選択肢もだいぶ狭まってきてしまったな。戦力を再整備して5月に臨みたい。昨季まで二軍監督として若手たちを見守ってきた池山監督の手腕が改めて問われるな。
首位攻防カードではあったけど、両軍の余力の差がハッキリと出る戦いになってしまった。佐藤の7号ソロも見事やったな。低めに沈む難しい変化球をよくもまあスタンドまで飛ばしたわ。
(本紙評論家)













