5年連続Bクラスに沈んだ中日ドラゴンズだが新戦力の加入、ホームランウイングの導入などもあって2026年は大きく野球が変化しそうだ。直近10年間でAクラスはわずか1回だけと長期低迷が続くドラゴンズの逆襲はあるのか? ドラ番記者の熊崎晴香(SKE48)が取材で集めた選手の声をもとに26年の展望を語った。

 熊崎は33rdシングル「告白心拍数」から最新シングル「Karma」まで3曲連続センターを務めるSKE48の絶対的エースだが、24年シーズンから東京スポーツ新聞社の中日番記者を担当。史上初のアイドルとプロ野球記者の二刀流として活動している。

 ドラ番2年目の昨年も松中打撃統括コーチ、高橋宏、金丸、松山、涌井、根尾、細川、藤嶋、ブライト、吉田らにインタビューを行うなど精力的に取材した。その中で感じたのがさらに上を目指そうとする竜ナインの強い気持ちだ。「松山投手は46セーブを挙げてセーブ王になりましたし、細川選手は3年連続20本塁打を記録したじゃないですか。それでもインタビューをしたときにお二人とも〝もっとできたんじゃないか〟と全然満足していなかったんです。いろいろな選手にお話をおうかがいしても今の自分やチームをさらに超えていこうという気持ちが伝わってくる。2026年シーズンはさらに楽しみになりました」と熊崎はチーム全体にみなぎる〝昇竜マインド〟を感じたという。

 26年からはバンテリンドームの外野フェンス前にホームランウイングが設置される。外野フェンスの高さは4・8メートルから3・6メートルとなり、本塁から右中間、左中間までの距離は116メートルから110メートルに短縮されるだけにこれまでのピッチャーズパークから打者有利の球場にガラリと変わる可能性もある。

 それだけに熊崎は「細川選手も『野手からしたら絶対うれしいこと。バンテリンだったらフェンス前で取られている打球も全部入ると思うので、ホームラン数もだいぶ変わると思いますし、ヒットの数も変わると思う』とおっしゃってました。相手投手も打席に細川選手を迎えたら怖いでしょうし、30本塁打以上打ってホームラン王になってほしいです」と細川にキングを期待している。

 中日打線では25年に上林が17本塁打、ボスラーが13本塁打を記録した。またメジャー通算164本塁打を記録している元エンゼルスのミゲル・サノ内野手(32)と入団交渉を進めており、加入すれば破壊力満点の打線が組める。

 25年のチーム本塁打数は83本(リーグ5位)だったが熊崎は「取材している中で野手の方たちからはホームランウイングを歓迎する声がたくさんありました。打線はかなりパワーアップされそうですし、細川選手、上林選手、ボスラー選手、サノ選手の4人で100本塁打以上打ってほしいです」と〝強竜打線の完全復活〟を願っている。

 一方、投手陣ではドラフト1位で大学ナンバーワン右腕の中西聖輝投手(22=青山学院大)の獲得に成功。25年シーズン中にFA権を取得した柳、松葉も複数年契約での残留となった。

 それだけに「高橋宏斗投手、金丸投手、草加投手、中西投手の若手ドラフト1位カルテットと大野投手、涌井投手、松葉投手、柳投手のベテランがいい形で融合した層が厚い先発投手陣だと思います。抑えには松山投手がいますし、投手転向5年目の根尾投手が中継ぎで活躍してくれればさらに投手陣は盛り上がるのではないでしょうか」と熊崎は見ている。

 中日は11年以来リーグ優勝から遠ざかっており、クライマックスシリーズも12年を最後に出場がない。だが戦力が整いつつある26年こそ逆襲のチャンスだと感じている熊崎は「ドラゴンズの26年の順位は1位です。優勝です!」と断言。「阪神が強いという声がありますが、中日は25年に唯一、阪神に勝ち越しているチーム。阪神も(中日には)苦手意識を持っているかもしれません。中日が優勝したら東スポのドラ番記者としてビールかけの取材をさせていただきたいです!」と新たな年の夢を語った。