中日・石川昂弥内野手(24)が正念場を迎えている。今季は開幕4番に抜てきされたものの、打撃不振と左脇腹痛に苦しみ、出場は22試合にとどまった。成績は打率1割3分9厘、1本塁打、5打点。期待を大きく下回る結果に終わった。
自身も現状を厳しく受け止めている。「開幕4番を任せていただいたのに、期待に応えられる活躍ができないまま1年が終わってしまった。すごく申し訳ないですし、悔しい。この気持ちを来年にぶつけたい」と巻き返しを誓った。
だが、来季の出場機会を巡る状況は楽観できない。中日はメジャー通算164本塁打の実績を持つミゲル・サノ内野手(32=元エンゼルス)の獲得を目指しており、条件面では大筋合意に達している段階とされる。サノが加入した場合、一塁・サノ、三塁・ボスラーという布陣が有力視される。
もともと三塁には福永、高橋周、森ら実力者がひしめく激戦区。今季は4番・三塁で開幕を迎えた石川昂だが、来季は複数のライバルを押しのけなければスタメンの座は見えてこない。
それでも、将来性を評価する声は根強い。中日OBで元打撃コーチの宇野勝氏は「あれだけの長打力を持っている選手は、なかなかいない。みんなは負けると思っているかもしれないけど、昂弥が能力を発揮すれば、サノやボスラーにも十分勝てる。キャンプからアピールして、外国人選手にしっかりと挑戦してほしい。昂弥は(三塁のレギュラーを)やれるよ」と期待を寄せる。
では、石川昂が再び定位置をつかむために、何が必要なのか。宇野氏は「今季は4番を任された重圧もあったのか、外から見ていると苦しみながら野球をやっているように見えた。そういう精神状態だと、なかなか力を発揮できない。来年は勝負の年になるだけに〝自分はできる〟と自信をもって前向きにやってほしい」と精神面の重要性を指摘する。
背水の陣で臨む来季。石川昂は激しいサバイバルを勝ち抜き、再び中軸候補としての存在感を示すことができるか。












