エンゼルスが誇るスーパースター、マイク・トラウト外野手(34)のトレードに関する話題が米メディアの間でくすぶり続けている。

 10日(日本時間11日)に敵地トロントで行われたブルージェイズ戦に「2番・DH」で先発出場したトラウトは3打数無安打、1四球だったが、チームは6―1で快勝。連敗を「2」で止めたものの、16勝25敗と成績不振は変わらず、アストロズと同率でア・リーグ西地区の最下位に沈んでいる。2015年以降、10月のポストシーズンに一度も進出できていない中、今季も序盤から苦しい展開となっている。

 一方、近年は度重なる故障に泣かされ続けてきたトラウトは中堅手に復帰し、リーグ6位タイとなる11本塁打を記録。OPSも・932で同5位につけ、快進撃を見せる村上(ホワイトソックス)の・920(同6位)を上回る成績を残している。例年、年間の順位が見えてくれば、有力選手は上位球団にトレードで移籍するケースが増えてくる。そのため、実績十分のトラウトの名前も取りざたされてきた。

 同時にトレードの可能性が否定される主な理由はトラウトの年齢、30年シーズンまで残る1億8500万ドル(約289億円)以上の支払い義務、何より契約に含まれているとされる〝トレード拒否〟の条項だ。他球団がどれだけトラウトの獲得に力を入れても、本人が首を縦に振らなければトレードは実現しないということになる。

 しかし、米メディア「FANSIDED」はこの日、「7月下旬を迎える頃には状況が変わる可能性がある」と伝えた。「トラウトがより競争が激しい環境よりも、快適さと慣れ親しんだ環境を優先していることは明らか。それは彼の権利でもある」と前置きした上で「彼はプロのアスリートでもある。残りのキャリアを年間75勝程度のチームで過ごすことに喜びを感じるわけもないだろう。球団にとってどれほど重要な存在であるかにかかわらず、今こそ別れるべき時だと説得することはエンゼルスにとっても最善となる」「打撃でも中堅守備でも復活の兆しを見せている中、トラウトの価値が今以上に高まる時などあるのだろうか?」と〝猛プッシュ〟した。

 トラウトが拒否権を解除し、トレード市場に出ることがあれば、エンゼルスは対象球団から対価として複数の有望選手を得られる公算が高まる。今年のトレード期限は米東部時間8月3日午後6時(同4日午前7時)。同メディアは「このトレード期限が最後のチャンスとなるかもしれない。球団側が打診すれば、トラウトはついに『イエス』と答えるかもしれない」と報じた。

 トラウトは生涯エンゼルスを貫くのか、それとも――。