5年連続Bクラスにも関わらず、なぜか中日の下馬評が高くなっている。OBや評論家の間で、今季優勝候補の一角に挙げられるケースが増えているのだ。

「岡田さんが言っていたらしいね」――。このような言葉が中日球団内の方々で飛び交い、新年早々から話題になっていたのは前阪神監督の岡田彰布氏(68)がタイガースのライバルとしてドラゴンズの名前を挙げたことだった。

 岡田氏は3日に放送された「あすリート」(読売テレビ)で阪神OBの鳥谷敬氏(44)と対談。今季の阪神のライバルとなりそうな球団について問われると「中日」と返答し、その上で「中日は打ちそうな感じがする」「ピッチャーがいい。金丸とかすごい勝つと思うよ」「阪神と似たチーム。投手力を前面に出しながらいい外国人選手を獲れば可能性はある」などと理由を語った。タイガースを常勝チームに成長させた名将の高評価には、中日ナインの間からも「うれしいですね」という声が上がっている。

 また、中日の「90周年広報アンバサダー」に就任したロックバンド「サカナクション」のボーカル・山口一郎氏(45)は、5日の就任会見で「『里崎チャンネル』で里崎さんが(中日を)1位と予想していましたがそれにおごることなく、ドラゴンズが勝ち上がっていくためにファンとしてできることを発信していきたい」とコメント。中日の今季Vを予想したロッテOB・里崎智也氏(49)のYouTubeチャンネルに反応している。

 中日といえば直近10年間でAクラスは一度だけで、クライマックスシリーズにも2012年を最後に13年間出場していない。いわば「万年Bクラス」のチームだ。なぜ今季の下馬評は高いのか。球団内からは「巨人は岡本、ヤクルトは村上、DeNAも外国人投手が抜けている。うちが強くなっているというよりも、他のチームの状況を見てうちのことをよく言ってくれているのではないか」との〝謙虚な見解〟が広がっている。

 とはいえ、それでも有識者の間でドラゴンズへの期待値がここまで〝爆上がり〟するケースは近年なかった。周囲からの高評価が刺激剤となって、90周年イヤーの今季はドラゴンズの大逆襲となるか。