日本ハムは阪神からトレードで獲得した島本浩也投手(32)の入団会見を3日に行った。補強ポイントとなっていたリリーフ陣を強化した一方、左腕は来季でプロ16年目を迎え、今季の登板はわずか16試合。それでも成功を疑わない背景には特別な理由があるからだという。
島本は11月中旬に伏見との電撃トレードが決まり、この日の会見では「最初聞いた時は少し驚きがあった」と苦笑いを浮かべながらも「今日、球場に来て来シーズンからやってやろうという気持ちになりました」と決意を新たにした。
チームでは先発陣と対照的に救援陣が安定感を欠いたため、テコ入れは急務だった。会見に同席した木田GM代行は「来年優勝するためには貴重な戦力になる」と早くも開幕一軍を約束した格好だ。ただ、球団周辺では30代半ばに差し掛かる年齢、のびしろの有無、何より故障の影響もあって16試合の登板にとどまった島本の獲得に懐疑的な声も上がっていた。
しかし、球団側は高評価。その理由について球団OBの一人は「元阪神の選手はある程度活躍できる土台ができている」と断言し、こう続けた。
「今季、チームの守護神としてブレークした斎藤友貴哉や2024年シーズンまで在籍した江越(大賀)などもそうですが、阪神で長くプレーした選手はメンタル的にタフな選手が多い。甲子園や関西の熱狂的なファンの応援の中で活躍するためには、鋼のメンタルがないと通用しませんから。そう考えると今季まで15年、阪神一筋でプレーしてきた島本には期待が持てるわけです。環境は変わっても阪神より間違いなくプレーはしやすいはずですからね」
さらに、島本には若手主体で移籍組を快く迎え入れる日本ハムならではの〝メリット〟もあるという。
「トレード加入となればどんな選手でも最初は戸惑うもの。島本のように長く同じ球団でプレーしていた選手ならなおさらです。でも日本ハムはここ数年、新庄監督のもとでチームを改革、積極的にFAやトレードなどで他球団から戦力補強を続けている。つまり移籍組も最初から居心地よくプレーできる環境が整っているのです。だからこそ、今季は阪神で思うような結果を残せなかったかもしれませんが、来季の島本は救援陣の柱になる可能性すらありますよ」(同)
ある意味で最強の〝阪神ブランド〟に加え、外様でもなじみやすい風土があれば、島本のブレークに疑いの余地はないのかもしれない。












