チーム方針を考慮すれば当然の結論か。日本ハムが22日、都内で行われたドラフト前日のスカウト会議で米スタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(20)の指名を事実上〝回避〟する方向性を示唆した。
佐々木は今ドラフトの目玉候補に浮上しており、すでに巨人、広島など複数球団が「指名リスト入り」させている。ドラフトでしばしば周囲を驚がくさせる指名を強行する日本ハムの動向にも注目が集まっていた。
だが、同日のスカウト会議後に取材に応じた大渕隆スカウト部長は佐々木の指名リスト入りの有無について問われると「動向は探っています」とコメント。ただ「(指名)リスト入りというと何かいかにも指名しそうな感じですよね。そうじゃなくて、ランキングとかではなく常に動向は探っていますという感じです」と語り、今年のドラフトでは指名回避の方向となっていることを明かした。
その理由に関して大渕スカウトともに取材に応じた栗山英樹CBO(64=チーフ・ベースボール・オフィサー)が、こう説明した。
「もちろん全ての選手の情報はずっと取り続けている。でも(佐々木は)覚悟して、アメリカに行って勝負をしている気持ちっていうのが重要なので。日本でやりたいっていうのが、この時期ではわからない。もちろん追いかけたいけれど、今の段階ではそれがわからないのが事実なので」
日本ハムのドラフト戦略は毎年、獲得できる選手の中で「一番いい選手を獲る」のが基本方針だ。だが佐々木に関しては、現時点で日本に戻るかどうかの意思表示を行っていない。この点を球団側は尊重している模様で、今年のドラフトでは本人の意向を最優先に考えて回避する見込みだという。
かつて日本ハムはメジャー挑戦を表明していた大谷翔平(当時花巻東、現ドジャース)を2012年、巨人入りを熱望していた菅野智之(当時東海大、現オリオールズ)を11年のドラフトで強行指名した経緯がある。とはいえ今季のチームは2年連続でリーグ2位となっており、今やリーグ優勝を十分に狙える力を身につけて着実に成長しつつある。こうした背景を鑑みれば、今年のドラフトでは無理をせず確実に優良選手を指名していきたいという判断なのかもしれない。











