プロ野球のドラフト会議が23日に都内で開催される。大型野手の立石正広内野手(4年=創価大)、最速158キロ右腕の石垣元気投手(3年=健大高崎)らは複数球団の競合が確実視される。一方、今年から指名対象となった佐々木麟太郎内野手(20=米スタンフォード大)の名前が呼ばれるのか。指名するにも〝絶対条件〟があるようで――。

 佐々木は高校時代に歴代最多となる140本塁打を放ち、2023年ドラフトの超目玉候補と目された。だが、本人が選んだのは米国の超名門大学への留学という独自路線だった。

 昨今のドラフト市場から全く姿を消してしまった長距離砲。セ・リーグも27年シーズンから指名打者(DH)制を導入することが正式決定し、今年のドラフトから指名対象となる佐々木が注目されている。

 ただ、佐々木を指名するリスクは米国でも指名対象となる来年7月に行われるMLBドラフト会議の結果も待たなければならない可能性があることだ。

 佐々木は指名してきた日米の両球団と交渉できる立場にあり、交渉権を獲得しても断られるケースも考えられる。もちろん、指名するからには「1位」。しかし、栄光のドラ1が来春のキャンプ、開幕戦でも去就が決まっていない状況も想定しなければならない。

 そうした前提を踏まえ、佐々木を指名するための〝絶対条件〟ともいえるのが、父であり母校・花巻東(岩手)の恩師でもある佐々木洋監督(50)の許可だという。

 球界関係者の一人は「当然、礼儀としてそこを飛ばすわけにはいかないでしょう。(ドラフト対象選手である)本人とは接触できないわけだから、お父さんへのあいさつは絶対。逆に言えば、そこで〝許可〟を受けた球団に指名、交渉の権利があるということになるのでは」と打ち明ける。

 今年4月にはスタンフォード大を巨人や西武などの編成幹部が現地視察に訪れた。巨人・水野スカウト部長は佐々木の指名に関して「何とも言えない。他の球団にも情報がアレするので」と言葉を濁していたが…。久しぶりの和製大砲は指名されるのか。