阪神・高橋遥人投手(29)が5日、二軍施設・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎での秋季練習に参加。冷たい秋風が吹く中、投手ノックやランメニューで黙々と汗を流した。かつてのガラスのエースは、〝野生の強さ〟を身につけようとしている。

 昨年受けた「左尺骨短縮術後の骨内異物除去術」から約1年。2021年から毎オフ続いた手術とリハビリの日々。ようやく迎えた制限なしのオフに静かに闘志を燃やす。「上半身の状態が上がってくれば、またもっと投げられると思う。トレーニングは楽しいし、没頭できるんじゃないかなと。最近オフは体を動かせる状態じゃなかったですし、がんばりたい」と充実の表情を見せた。

 今オフのテーマには「生き物的に強くなる」を掲げ、「ジャンプとか、運動神経とか、身体能力を上げたい。いろんな人の話を聞いて、発想をもらいながらやりたい」と言葉に力を込めた。

 またウエートトレや走り込みにも重点的に取り組むつもりだ。「ウエートはまたやろうかなと思ってます。あと走れなくなったらダメなんで走れるようにやっていきたい」と地道なトレーニングにも妥協はない。
 
 幾度もの苦難を乗り越えてきた左腕が、今度は生き物としての本能を研ぎ澄ます。虎の背番号29が原始の強さを身にまとい、来季は万全な姿でマウンドに立つ。