MLB選手会(MLBPA)は29日(日本時間30日)に選手間投票による「プレーヤーズ・チョイス・アワード」の各賞を発表した。ドジャースの大谷翔平投手(31)は年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とナ・リーグ最優秀野手の2部門で最終候補に入っていたが、いずれも選出はならなかった。

 大谷はエンゼルス時代の2021年に年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手を同時受賞、23年はア・リーグ最優秀野手賞、24年はナ・リーグ最優秀野手賞に選出されたが、22年以来の“無冠”に終わった。

 年間最優秀選手には捕手の史上最多で今季のメジャートップの60本塁打を放ったマリナーズのカル・ローリー捕手(28)が、ア・リーグ最優秀野手と同時受賞。ナの最優秀野手はリーグで本塁打と打点の2冠に輝いたフィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)が選ばれた。

 シュワバーの56本塁打、132打点、145安打、bWAR4・7はキャリア最高だったが、大谷は本塁打(55)、打点(102)以外のほとんどの指標で上回っている。

 米誌「スポーツ・イラストレイテッド」(電子版)は「統計的な比較は説明するまでもない。ほとんどの指標で大谷はシュワバーより良いシーズンを過ごした。しかし、数字以上に重要なのは大谷ではなくシュワバーを選んだことだ」と指摘するとシュワバーに投票した選手の心理をこう分析した。

「おそらく選手たちがシュワバーを選んだのは、彼のキャリア最高の1年をたたえるためだったろう。これまで何年にもわたり、チームメートの尊敬を集めてきた選手をたたえる機会だったのだ」

 その上で大谷に対するこんな懸念を投げ掛けた。「少なくともbWAR(7・7)で見ると今シーズンは大谷にとってMLBのキャリアで最高のシーズンとはいえない。11月に全米野球記者協会(BBWAA)が2025年度のMVPを発表する際に『投票疲れ』が表れる可能性がある」

 多くの米メディアが「ナ・リーグMVPは大谷。議論の余地はない」としているが…。今季のMVPは11月13日(同14日)に発表される。