ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第4戦にリアル二刀流で先発出場した。
投手としては7回途中4失点で敗戦投手、前日27日(同28日)の第3戦で2発を含む4安打を叩き出したバットはこの日は3打数無安打、1四球と沈黙した。試合にも2―6で敗れたが、この日は自分の感覚と球審の判定との間に〝誤差〟もあったようだ。
初回の第1打席で大谷はカウント3―1からの5球目をボール球と判断し、一塁に歩きかけた。ただ、球審の判定は「ストライク」。MLB公式サイトに表示されるストライクゾーンを9分割した投球コースのデータでは、縦に大きく変化したナックルカーブは球の約2個分、低めに外れていた。
驚いた表情を見せた大谷は気を取り直し、続く6球目を見逃して結局は四球で出塁した。しかし、球審が「ボール」と判定したこの球は、公式サイトで外角低めのストラークゾーンに球の半個分がかかっていた。
一方、投手として〝恩恵〟を受けた面もあったようだ。大谷は相手捕手で6番で先発出場していたカークから2三振を奪った。そのカークは悔しそうにベンチに戻り、すぐに自身の打席をタブレットで確認すると拳で小突く場面が中継映像で抜かれていた。〝八つ当たり〟した原因について、解説者は空振り三振を喫する前のストライク判定に対するフラストレーションだったと指摘。両チームにとって戸惑うシーンも少なくなかったようだ。
第3戦では球審のコールが遅く、ブルージェイズ側の一塁走者が飛び出したままタッチアウトになる珍しいプレーも発生した。ストライクやボールの1球で局面が大きく変わる可能性も十分ある頂上決戦。来季からはABS(ロボット審判)によるチャレンジ制度が導入されるが、残りのWSも1球ごとから目が離せない。












