中日は22日の広島戦(バンテリン)に6―2で勝ち、連敗を3でストップ。井上一樹監督(54)は先制タイムリーを含む4安打の阿部を「スターティングメンバーで常に使ってるわけではないんですけど、今日は本当に頭が下がるような仕事をしてくれました。練習を見ている中でも、より実戦に近い練習をいつもする。交流戦ももうすぐ始まりますし、阿部の力というのは大きいものになると思います」とベタ褒めした。
これで5位・広島に2・5ゲーム差。ここから反撃態勢に移りたいドラゴンズだが、そのために必要なのはトラウマの払しょくだ。20日の阪神戦(甲子園)で7―0から逆転サヨナラ負けを食らったショッキングな敗戦がベンチにもファンにも大きな傷跡として残っているからだ。
この日も4点リードの7回に先発・柳裕也投手(32)が2本の適時打を浴びて2番手・斎藤に交代すると球場の空気は一変した。二死一塁の場面でマウンドに上がった斎藤はヒットと四球で満塁とされたものの、小園をニゴロに打ち取って何とかしのいだが、開幕からリリーフ陣が打ち込まれて逆転を許すゲームを何度も経験してきただけに「(また逆転されるのではないかと)スタンド中が不安がっていた」(球団関係者)と、ドーム全体がビクビクモードに突入してしまった。
8回はこの日を含めて10試合連続無失点の吉田、9回は守護神・松山が無失点に抑えて逃げ切った。救援陣の頑張りについて聞かれた井上監督は「周りの声を気にするなとか、ガヤガヤ言ってのを知らんぷりしろっていうのは、僕自身でも思っている。そういう事を気にすると投げられるものも投げられない、振れるものも振れない。僕で言えば指揮するものも指揮できないという状況になるのが1番怖い。送り出した以上は〝頑張れ〟と背中を押すことだけです。それを続けていけば夜道を歩いていますけど、明るい道が出てくると信じてやるしかないです」と語った。
この日は落合コーディネーターをベンチ入りさせて浅尾投手コーチをベンチから外した。この点について指揮官は「ブルペン陣がなかなか成績が出ないというところで、浅尾コーチのストレスといったものも危惧していた。1回違う空気を入れるという意味で、落合コーチに変えてみるという。もちろん浅尾コーチは違う分野であいつにしかできない仕事もありますので、そこはちょっと任せたいなと思っています」と意図を説明した。
中日が反転攻勢をかけるために、何よりも必要なのはリリーフ陣の安定。「今はリードしていても不安がある。5連勝ぐらいしないと(不安は)消えないでしょう」(球団関係者)というだけに、連勝モード突入でトラウマ払拭といきたいところだ。












