ブルージェイズは28日(日本時間29日)、敵地ロサンゼルスで行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第4戦に6―2で逆転勝ちして、対戦成績を2勝2敗のタイにした。

 ゲレロがヒーローになったのは0―1の3回一死一塁だった。大谷翔平投手(31)のカウント2―1からの4球目、真ん中高めに甘く入ってきた85・1マイル(約137キロ)のスイーパーを両ヒジを畳んで振り抜いた。角度25度、打球速度102・7マイル(約165・3キロ)で左中間に伸びると、そのまま観客席に消えた。逆転のポストシーズン7号2ランは飛距離395フィート(約120・4メートル)だった。

 中継したFOXの解説者は「この男は本当にすごい。彼はどんなこと(投球)にも準備が出来ています。つまり、これは大谷の初めての失投で、取り返すことが出来ませんでした」と説明。実況アナウンサーは「ポストシーズン(PS)7号本塁打です」と伝えた。ゲレロは第1打席で大谷の外角スイーパーを見逃し2ストライクとなった後、外角低めの見逃せばボール球の、大きく横に曲がるスイーパーに空振り三振を喫していた。

 2―1の7回、続投した大谷を捉えた。先頭バーショが右前打、続くクレメントが中堅に二塁打を放ち無死二、三塁として降板させた。続くヒメネスは2番手左腕バンダのフルカウントからの8球目、外角スライダーをライナーで左前に運ぶ適時打を放ち三走が生還。解説者は「大振りをしていたら凡打になっていたでしょう。(投球に対して)コンパクトな素晴らしいスイングでした」と、フルカウントからのアプローチを絶賛した。

 その後、一死一、三塁で代打フランスが、ボテボテの二ゴロを放ち1点を追加。さらには二死一、二塁でビシェットが代わったばかりの3番手右腕トライネンからショートバウンドで左翼フェンスまで運ぶ適時打を放ち5―1。解説者は「彼が初めて引っ張ったミサイル」と表現し、「彼はこの(打撃が出来る)瞬間をずっと待っていたことでしょう」と、右ヒザを痛め、WSで7週間ぶりに復帰したチーム打点王が実力を示したと伝えた。続く、バージャーも左前適時打を放ち、打者一巡の猛攻で一挙4点を奪い、ドジャースを突き放した。

 試合後、大谷から逆転2ランを放ったゲレロは「(2ボールからの)ストレートをファウルしたので、ストレートはない」という読みがあったことを明かした。

 前日は延長18回、6時間39分の死闘の末、サヨナラ負け。嫌な雰囲気だったが、大谷を攻略したことで決着をトロントに持ち越された。地元ファンの前で32年ぶりの世界一を決める。