水面下でも激しい火花が散っている。ドジャースは24日(日本時間25日)に敵地ロジャーズ・センターにて開幕のワールドシリーズでブルージェイズと対戦。大谷翔平投手(31)にとっては、2年前のFA交渉で最終候補に残りながら土壇場で決裂した「因縁の相手」だ。その裏で、ブルージェイズの親会社ロジャーズ・コミュニケーションズ会長であり、球団オーナーでもあるエドワード・ロジャーズ3世会長(56)が密かに〝報復プロジェクト〟を発動させていたことが米スポーツ専門局「ESPN」で報じられ発覚した。
同局の人気番組「Sports Center」によると、ロジャーズ3世会長は球団幹部に対し「大谷にトロントの屈辱を返せ」とゲキを飛ばし〝打倒オオタニ〟を掲げる特命チーム「オオタニ・プロジェクト」を結成。メンバーにはロス・アトキンスGM(52)らフロント編成陣、現場からジョン・シュナイダー監督(45)、さらに大谷の前所属エンゼルスと対戦経験のある元マーリンズ監督のドン・マッティングリー・ベンチコーチ(64)、そしてベテラン右腕のマックス・シャーザー投手(41)らが加わり、分析班として大谷封じの策を練っているという。
しかし、現場の結論は意外にも早々と「ギブアップ」。関係者によれば「投打ともに弱点らしい弱点が見当たらない」との声が上がり、ロジャーズ3世会長肝いりの作戦は早くも暗礁に乗り上げつつあるという。ドジャース移籍後の大谷はシーズンを通して得点圏打率3割5分超えを誇り、速球にも変化球にも対応力を見せつけ、投手の投げミスも見逃さない。ブルージェイズの投手陣の総意としてシャーザーが「内角勝負は危険」「逆方向のパワーが脅威」などと〝分析会議〟で悲鳴を上げているとされる。
それでもロジャーズ会長の〝執念〟は止まらない。2023年オフ、エンゼルスからFAとなっていた大谷について「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者がXで「ショウヘイ・オオタニの決断は間近で、早ければ今日にも決まる可能性がある」「ショウヘイ・オオタニは今日トロントへ向かう途中だ」と立て続けに投稿。世界的誤報を生んだ「大谷トロント行き」投稿が引き金となり、その渦中で同会長自身がメディア対応に追われた経緯がある。
会長室には今も当時の各メディアの記事が印刷され、貼り出されているというウワサもあり「絶対にリベンジを」との指示はフロントからベンチへと波及。球団内では「大谷の出塁をどう止めるか」という主題をテーマにした戦略資料が共有され、若手捕手には細かな大谷の一挙一動に関する〝映像分析〟が課せられているとも報じられた。
完全に狙い撃ちされている大谷だが、ブルージェイズとの通算対戦成績は33試合で打率3割1分4厘、11本塁打と圧倒的。昨年4月に自身がドジャース移籍後初めて敵地トロントで行われたインターリーグの試合で激しいブーイングを浴びせられた際には、本塁打でブルージェイズファンを静まり返らせ「僕もファンならブーイングする」と笑ったのは記憶に新しい。
因縁のロジャーズ・センターに乗り込む頂上決戦は、2年連続世界一をかけた大舞台。敵地の執念と歓声を力に変える姿が、再びトロントの夜をのみ込むかもしれない。













