阪神は27日のDeNA戦(横浜)に2―1で競り勝ち、引き分けを挟んで4連勝。直近11カード連続で負け越しなしと、強さが際立つ真夏の虎は、悲願の2年ぶりリーグ制覇へ向けて本格的な秒読み態勢に突入した。
この日の虎先発は育成3位ルーキーの早川太貴投手(25)。くふうハヤテを経て昨秋の育成ドラフトで指名された右腕は、ファームで安定した成績を残したことと負傷の少ない体の強さを評価され今夏に支配下登録されたばかり。直球のアベレージは140キロ台中盤。投げ損じの少ない安定した制球と多彩な変化球でベイ打線を5回2安打無失点に封じ、うれしいプロ初勝利を手にした。
淡々とした取材対応も多い藤川球児監督(45)だが、この日ばかりは上機嫌。「良かったですね。強い気持ちで最後まで攻めてくれた」と自身の見事に応えたルーキーを称賛した。
一方で、2得点どまりに終わったオフェンス面に関しては「早川の頑張りに負けているんじゃないかという選手も何人かいた。強さがほしいですね」とやや不満をにじませる。問題視したのは7回の攻撃だ。
先頭・豊田の中越え二塁打などで一死三塁の得点機を迎えた虎ベンチは、ここで代打として大卒5年目捕手の栄枝を投入。スコアは2―1の僅差リード。「次の1点」が喉から手が出るほど欲しい場面だったが、カウント3―1からのカットボールを打ち損じ、前進守備の内野正面に飛ぶ三ゴロ。三走・高寺は本塁で刺され、チャンスは泡と消えた。
「3ボールから、キャッチャーらしい読みが出せたのか? というところが。本人にももう話しましたから。大きなチャンスでもあるんですよ。そこで悔しがってもらいたいというか、悔しがれるのか。そんなに何回もね。そこは勝負ですから。プロで磨いてきたものをあの打席で出せたのか」
プロとしての厳しさを改めて示した指揮官は「勝負強い選手が欲しいですね。でもそういった意味では早川は勝負強かった」と語り球場から引き揚げた。












