日本ハム・新庄剛志監督(53)が宿敵とのゲーム差を思うように詰められない中、逆転Vに向け自信をのぞかせている。

 16日の楽天戦(楽天モバイル)は打線爆発と先発・加藤貴の粘投もあって9―5で勝利。この日は首位ソフトバンクがロッテに敗れたため、ゲーム差を「3」に縮めた。だが、それでも鷹の背中は、まだぼんやり見える程度。しかも直近の直接対決では4連敗中といいところがないだけに、本来であれば意気消沈しても不思議ではない。

 ところが指揮官はそんな状況でも、後ろを振り返るどころか「まだまだ。これからでしょう。最後にどうなるか、楽しみですね」と不敵な笑みを浮かべるばかり。宿敵に対して劣勢は否めない中、なぜ新庄監督はここまで逆転優勝に自信を持てるのか。

 背景にあるのは、ここまでの戦いぶりが全て「想定内」に加え、自軍のケガ人がほぼ皆無だからだろう。

 新庄監督は今季開幕前からシーズン展望を問われるたびに「そんな簡単にいくとは思わない」と断言。シーズン序盤にソフトバンクが最下位に低迷している時期でも「このまま終わるようなチームじゃない」と宿敵を警戒した上で「最後までわかりませんよ」と厳しい表情を見せていた。その言葉通り、リーグ連覇を狙うライバルはシーズン中盤から猛追。8月上旬にはついに首位に踊り出てきた。こうした宿敵の戦いぶりを新庄監督は予想していただけに「まだ勝負は先」と見込んでいる。

 さらに自軍は他球団と比べても今季ここまで故障者が少ない。このままならシーズン最終盤は「フルメンバー」で臨むことができる。となれば、残り40試合を切っているとはいえ、チーム力でソフトバンクを上回る可能性はある。その公算があるからこそ、指揮官は逆転Vを信じてやまないのだろう。

 16日の試合後には「明日(17日)からは(試合に)ずっと出ている選手とかに体の張りとかが出ているから。休ませるメンバーを考えます」と、今後は選手の体調を最優先に考えながら、起用法を模索するという新庄監督。自身が講じてきた策に今も抜かりはないだけに…。悲願のリーグ優勝への自信が揺らぐことはない。