日本ハム・北山亘基投手(26)の背番号変更が球界内外で大きな注目を集めている。4日に球団は北山の背番号が「57」から「15」に変更されたことを発表。シーズン中の変更は極めて異例だが、実は新庄剛志監督(53)からの「鶴の一声」が発端だったという。5日の西武戦(エスコン)も6―1で完勝し、3連勝を飾ったチームの舞台裏で話題を呼ぶホットトピックスの深層は――。
この日も新庄監督は好調なチームに乗せられるかのように冗舌だった。西武戦の開始前、大きな話題を集めている北川の一件について問われると「これは僕のわがままですけどね、変更は」とニンマリ。「今、防御率1・57でしょ? 7は要らんなと思って(笑い)。いいピッチングしてもなんかオーラが薄いんっすよね。これ、背番号(のせい)じゃないかなと。加藤君、北山君、伊藤君、山崎君。やっぱり先発は1が(背番号に)ついてないとダメですね。僕の好きな1が」とも続け、終始満面の笑みで北山の背番号変更の理由を明かした。
北山は今季、チームの先発ローテーションの一角として活躍。5日時点で計14試合に登板し、6勝3敗、防御率は1・57を誇る。この好成績なら主力投手の代名詞である10番台の背番号を背負うのは確かに当然だろう。ただ、気になるのは「なぜ、シーズンが佳境に入る今なのか」という点だ。
球団関係者の1人に、この疑問をぶつけると「新庄監督がずっと目をかけてきた北山だからこそ、この時期に変更させたのでは」と推察した上で次のようにも解説した。
「北山は新庄監督が指揮官就任1年目のシーズンで開幕投手に抜てきしたことでもわかるように、以前から特別に注目していた投手。一方でチームは現在、ソフトバンクと激しい首位攻防戦の真っただ中にいる。悲願のリーグ優勝を狙うためにも、ここでチームのエース格に成長を遂げた北山にもう一段階、上を目指すためにも奮起してもらいたい。そんな指揮官の強い思いがあるからこそ、自ら本人に打診したのではないか」
そして、その奥底にはクローズアップすべき別の要因も見え隠れするという。「北山の新しい番号である『15』は、現在ソフトバンクでプレーする上沢(直之、投手=31)が米移籍前に日本ハムでつけていた背番号。新庄監督と上沢の〝因縁〟は今さら言う必要はないだろうが…。ただし、新庄監督には北山に上沢を超える活躍を期待している面も、少なからずあると思う。北山は将来的にメジャーを目指す逸材。ストイックに野球に取り組む彼なら近い将来、それが現実になるだろう」(前出関係者)
そして一刻も早く世間に「日本ハム・北山=15番」のイメージを印象付けることで、さまざまなプラスの波及効果を呼び込むという狙いもあるようだ。
それが証拠に同関係者も「今から15番を背負わせることで『日本ハムの15番は、もう北山のもの。新しい15番の軌跡をいち早くつくり上げてくれ』という意味も込められているはず。そんな監督の思いを察してか、チーム周辺にも北山に1日も早く15番を背負ってほしいと願っていた関係者が大勢いた。そう考えれば、急な背番号変更も理解できる」と言い切っている。
北山は6日の西武戦(エスコン)で先発マウンドに立ち〝新背番号デビュー〟を果たす。指揮官や多くのチーム関係者の思いを胸に新たな「背番号15」は〝先人〟を超える躍進を遂げられるか。これまで以上に視線が注がれることになる。














