セ2位の巨人が15日の阪神戦(東京ドーム)で6―5と勝利。坂本勇人内野手(36)と中山礼都内野手(23)の〝W代打弾〟で劣勢を覆すと、最後はトレイ・キャベッジ外野手(28)が値千金の勝ち越し犠飛を決め、首位の虎退治に成功した。
先発・山崎伊織投手(26)が4回4失点で早々と降板に追い込まれ、序盤から巨人ベンチは暗いムードに包まれた。それでも4点を追う6回二死一、三塁から代打・坂本が3号3ランをたたき込んで1点差に迫ると、絶望的な空気感は一変。さらに3―5の7回には代打・中山も3号同点2ランで続き、試合を振り出しに戻した。
勢いそのままに5―5の8回一死二、三塁からキャベッジが勝ち越し犠飛。最後は9回にライデル・マルティネス投手(28)が打者3人でピシャリと抑え、史上11人目となる通算200セーブの大台も達成した。
阿部慎之助監督(46)は「最後までみんな諦めずにやってくれた結果だと思います」とナインをたたえ「とにかく僕たちは勝ち続けるしかないですし、なんとかタイガースに食らいつく、しがみついていきたいんで。みんなそういう気持ちでやってますんで、それだけです」。あらためて虎猛追へ覚悟を示した。
阪神との直接対決は残すところ6試合。ゲーム差は11に縮まったとはいえ、相手にマジック「26」が点灯していることも考えれば、逆転Vは非現実的だ。だが、この日の劇的勝利によって相手チームに与えるインパクトは決して少なくない。
チーム関係者も「中山の存在感はもちろん、今季ここまで苦しんだ坂本から一発が出ただけでなく、その後の大事な場面でも安打が出た。ライバル球団からすれば警戒度の低かったベテランが、ここに来て息を吹き返したことは脅威に感じるはず。ウチの打線全体に対する警戒ポイントも今後、増えていくに違いない」と力説している。
さらには「リチャードも確実性が高くなってきたし、何より16日からは岡本(和真)も帰ってくる。これまでのウチの打線のイメージと比べれば、大きく変わってギャップが生まれるだろう。打てなかった頃の印象が逆に〝布石〟になって、相手チームを惑わせることになる」とも続けた。
ここまで苦しみ続けていた巨人打線はいわば「死んだふり」だったということか。いずれにせよミラクルVを少しでも現実の域に近づけるため、阪神との直接対決はもう1つも負けられない。












