セ5位・広島は6日、敵地の横浜スタジアムでDeNAに8―5で勝利し、CS圏内の3位に3ゲーム差と接近した。

 試合前まで今季1勝3敗、防御率1・35と分の悪かった相手先発の東に対し、赤ヘル打線が猛攻を浴びせた。エレフリス・モンテロ内野手(26)と末包昇大外野手(29)がそれぞれ5号2ラン、9号2ランを放つなど5回までに10安打6得点の猛爆で苦手左腕をKO。最終的に13安打8得点を奪い、打ち勝った。

 8月に入り、攻撃陣の状態は確実に上向いている。奏功しているのが、再び「戻した」格好となっている打線の並びだ。この日まで2番・ファビアンから小園→末包→坂倉→モンテロと続く6番までの打順を6試合連続で固定。実は6月18日のソフトバンク戦(マツダ)から同28日の中日戦(バンテリン)までも2番・ファビアンを〝基軸〟に同じ面々で3番以下、小園→モンテロ→坂倉→末包の打順を7試合連続で組んでいた。

 だが、その後はさらなる得点力向上を期し、同29日の中日戦(バンテリン)からファビアンを4番に置くオーダーで組み替えたものの、これが完全に裏目に出た。7月は23試合で合計47得点と貧打にあえぎ、4勝16敗3分けと大失速の要因になった。

 そんな教訓を反省材料に7月31日の阪神戦(甲子園)からファビアンを再び2番に配置。その後は6試合で計24得点と7月の平均得点を上回るペースとなっている。4番・末包と6番・モンテロの右打者2人がそれぞれ2本塁打をマークするなど不足気味だった長打による打点も増加傾向となっており、好循環に転じたと言えそうだ。朝山打撃コーチも「右の2人がコンスタントに打ってくれていることで、打線につながりが出てきた」と手応えを口にしている。

 この打順が定番化すれば、残り試合は別の面でもプラスに働く可能性がある。新井貴浩監督(48)が今季遂行している将来の主力を担う若手の積極登用だ。

 昨季は秋山翔吾外野手(37)が「1番・中堅」として121試合に先発。菊池涼介内野手(35)も同128試合に「二塁」でスタメンに名を連ねた。この2つのポジションには今季、積極的に多くの若手メンバーを起用している。ただしフロント関係者が大苦戦を強いられた7月中に「将来を見据えて、いろいろな選手を試すこと。その選手が目の前の一戦において、打線で中心的な機能ができるか。これらは全く別の問題と感じた」と話していた通り、確かに両立は簡単ではない。

 現オーダーは2~6番までの〝固定組〟に加え前出の「1番・中堅」、そして「二遊間」も下位に置く。鯉将が掲げる「育成と勝利」のマネジメントを進めていく上で「タクトも振るいやすいのではないか」という指摘も出始めている。「7月の底」を脱した赤ヘル打線は、このまま順調に安定していくのか。そうなれば、8月以降の戦いぶりにもポジティブな変化が出てくることになりそうだ。