セ5位・広島は5日の3位・DeNA戦(横浜)で4―5とサヨナラ負けを喫した。競り合いの中で最後は9回無死満塁から6番手・森浦が捕まり、蝦名のサヨナラ犠飛で押し切られた。
CS圏内も4ゲーム差と遠のいた一方、2027年からセでも導入が決定した指名打者(DH)制に現場の受け止めは、おおむね好意的だ。必然的に出場機会が増える野手はもちろん、投手陣も「歓迎」している。
永川投手コーチも「僕ら投手側からしても、ありがたいこと」と話す。先発を育成するにあたり「マウンドに上がった以上は、最後まで投げ切る」といった「完投型投手」を育成する絶好の契機となると踏んでいる。
後半戦で新井貴浩監督(48)は5完投の床田寛樹投手(30)と3完投の森下暢仁投手(27)の左右両輪に続く、先発育成にも注力中。球宴以降は佐藤柳之介投手(22)、高太一投手(24)、遠藤淳志投手(26)ら将来を担う若手が続々と先発マウンドに立っている。ここまで5勝の森翔平投手(27)、同4勝の玉村昇悟投手(24)と合わせ、残り試合でも若鯉たちの先発機会は理想に向けた「腕試し」につながるのは言うまでもない。
分業制が進んだ現代野球で先発は6回自責3点以内のクオリティー・スタート(QS)が、一定の仕事の目安とされている。とはいえ、やはり育成したい理想像は現在でも「先発型」。そんな先発が目指す原点とも言える意識を再度、植えつける機会にもなると考えているようだ。
DH制導入により先発に見込めるメリットは、これまで以上に長い回を投げられる可能性が高まること。試合展開で攻撃中に投手の打順に打席が回り、代打を出されて降板となる機会も減っていくケースが考えられる。
そうした観点から永川コーチも「今年もタマ(玉村)、森などもいい投球をしていたけど(試合展開で代打を出され)代えたことがあった」と振り返りつつ、今季の残り試合と来季は若い先発陣がより長いイニングを投げることを意識しながら多くの経験値を積む機会が増えると推測している。
27年のDH制導入を念頭に、新井鯉では将来の「主戦投手育成」にも一層の力が入ることになりそうだ。












