ドジャース大谷翔平投手(31)は11日(日本時間12日)に敵地でのパドレス戦で13号先制ソロを放ったが、例年と比較するとスローペースだ。MLB公式サイトは11日に「本塁打が大量に出ようが出まいが、大谷翔平は今も全盛期だ」と題した記事を掲載した。

 同サイトは「信じがたい話だが、今季の大谷翔平の打撃は、ほとんど話題の脇役になってしまっている」と表現した。その大きな理由は投手として歴史的なスタートを切ったことにあるが、「それだけではない」と強調。

 今季の大谷はチーム最初の68試合で12本塁打。昨季同時期より11本少なく、2年連続50本塁打超えを達成し、自己最多55本塁打を放った昨季と比べると迫力不足に映る。長打率も10日終了時点で5割2分1厘と、昨季最終成績の6割2分2厘を101ポイント下回っている。
 
 だが、同サイトは「リーグ平均を100とするwRC+(打者の総合的な得点創出能力を示す指標)で、大谷以上の成績を出している打者はいない」と指摘。10日の試合前の段階で大谷の同指標はトップタイの159。大谷の最初の41試合のwRC+は113にとどまっていたことから「しかも、その順位はシーズン序盤の不振を考えればなおさら驚異的だ」と強調した。

 5月12日(同13日)以降は打率4割1分4厘、出塁率5割5厘、長打率7割1分1厘と圧巻の数字を残し、wRC+はメジャートップの234だったことを指摘。「大谷はシーズン序盤のスロースタートから完全に立て直した」と、その驚異的な巻き返しを強調した。

 同サイトは「今季が物足りなく見えるとすれば、それは大谷自身があまりにも高い基準を築いてしまったからだ」と分析。大谷は本塁打数こそ昨季ほどではないものの、15本の二塁打と2本の三塁打を放ち、四球率も15・2%と昨季とほぼ変わらず、ナ・リーグ最高の出塁率4割1分7厘を記録。強い打球率、理想的な打球角度での打球率、四球率がいずれもリーグ上位10%に入っており、この3条件を満たす規定打席到達者はわずか4人しかいない。

「昨季ほどの花火は打ち上げていないかもしれない。それでも大谷は打席で輝き続ける方法を数多く見つけている」。派手さはなくとも、その打撃内容は依然としてMLB最高峰の打者であることを証明している。