女子ゴルフの今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」を初制覇した山下美夢有(24=花王)が5日、凱旋帰国した。日本勢6人目のメジャー優勝を成し遂げた女王と所属契約を結ぶ大手化学メーカーの花王(東京・中央区)も、快挙にお祝いムードだ。
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手ら数々の著名アスリートが開催してきた日本記者クラブでの会見で、山下は涙ぐみながら言葉を詰まらせた。「ここまで来られたのも私一人(の力)じゃない。今回こうやって優勝できたことは、絶対に忘れない。すごくうれしく思っている」
指導を仰ぐ父・勝臣さんら家族、スポンサー企業、多くの人たちの支えで勝ち取ったタイトル。この日は成田空港、日本記者クラブで取材に応じ、何度も感謝の言葉を口にしていたが、周囲の関係者も同様の思いを抱いている。
本紙の取材に応じた花王の担当者は「社内的にはみんなすごい盛り上がっていて、世界中のトップ選手が集まる大会で、これほどの快挙を達成したことに社員全員、心から祝福しております」。現時点でボーナスなどの特別報酬に関する案は「何も決まっていない」というが「社員の喜びの声や応援の声を届けるような活動は日頃から検討している」と語った。
山下にとって米ツアーへの本格参戦は今季が初めてだ。日本とは異なる環境下のプレーを強いられる中で、花王はしっかりとバックアップ。紫外線対策として、山下がかねて使用していた日焼け止め「ビオレUV」を提供している。同担当者は「海外だと日差しが強かったりとかするので『安心してプレーできます』というようなコメントはいただいている」と明かすなど、さまざまな形でサポート中だ。
一つの夢を実現させたものの、小さな体で世界と戦うゴルファーの旅路はまだ道半ばだ。「(メジャーで優勝の)目標は達成できたけど、1勝だけじゃなく、2勝、3勝はしたい。次の大会もあるので次に向けてやっていきたい」と全英女王は早くも先を見据えている。












