フィギュアスケート男子の佐藤駿(エームサービス・明大)は、高熱に負けじと会心の演技を見せた。

 世界国別対抗戦(17日、東京体育館)の男子ショートプログラム(SP)前に体調を崩した佐藤は、38・4度の熱が出たという。それでも「迷惑をかけたらいけない」と強行出場を決断。構成を落としながらも、冒頭の4回転トーループを着氷させるなど、今の力を出し切り、93・68点で5位につけた。

 演技後の佐藤は「本当は(4回転)ルッツがやりたかった」と悔しさを示したものの、リンク上でも「足と手に力が入らなかった」と限界に達していた。だが、チームメートやファンの存在が佐藤の背中を突き動かした。「最後まで滑り切れるかという心配があったが、チームやファンのおかげでリラックスして楽しく全力で滑り切った」と頭を下げた。

 今大会は2026年ミラノ・コルティナ五輪前、最後の団体戦となる。「(普段は個人なので)楽しさが違うし(チームメイトが)いなかったらここまでいい演技ができなかった。本当に感謝しかない」。18日のフリーも全身全霊で戦う。