シーズン91敗からの再建を目指す西武のゲームプランが改善されそうな雲行きだ。

 レギュラーシーズンの前哨戦となったオープン戦を全体2位(8勝4敗2分け)でフィニッシュ。チーム打率2割6分9厘はパ・リーグトップ(全体2位)、同防御率1・96は12球団トップでキャンプ当初から求められてきた勝利への執念は結果と内容で示してきた。

 西口文也監督(52)は23日のDeNA戦後「最後、投打ともにいい形で終われたと思うので、これをどうやってシーズンにもっていけるか。もう一度、気を引き締め直して、休み明けの3日間を大事にしていきたいと思う」と開幕への思いを語っていた。

 オープン戦では「1番・長谷川」「2番・西川」「3番・ネビン」の新上位打線が機能。序盤に先制点を挙げる展開が多く、指揮官が目指す「先行逃げ切り」の形ができていた。極度の貧打により、初回から1点もやれない窮屈なゲーム展開を強いられた昨季にはあまり見られなかった試合運びだ。それにより、自慢の投手陣に必要以上にかけられていた重圧から解放し、試合展開や相手を見ながらゲームプランを立てられるようになってきた。

 西口監督は「もちろん、早い回に点数を取ってもらえれば、気持ち的に楽に投げられると思うので、いかに早い回に点を取っていけるかだと思う」といい、開幕戦のスタメンマスクが予想される古賀悠斗捕手(25)も「入りはどの試合も緊張はするんですけど、点があれば僕というよりはピッチャーに余裕が生まれると思う」と同調した。

 昨季は得点圏に走者を背負えば初回から前進守備を敷き、何が何でも1点も与えない守備隊形を取らざるを得なかった。しかし、今年はどうやら相手との関係によっては「1点はOK」という展開も見込めそうだ。古賀も「割り切りもできる点数を取ってくれていたらあり得ます」と、リードの幅を広げられそうな手応えを自軍打線に感じている。

 大量得点を見込めず、常に念頭にあったのは「1―0」や「2―1」といった僅差の展開。もちろん油断大敵だが、打線の変化が投手陣をはじめとするバッテリーに、〝心の余裕〟が生まれてきただけでも大きな前進といえそうだ。