これは〝春の珍事〟なのか。西武が21日、DeNAとのオープン戦(ベルーナ)に2―0と快勝した。
西武・今井、DeNA・東が対峙し、両軍開幕投手の先発でスタート。中盤まで0―0の投手戦となった中、6回に西武は相手2番手・浜地を攻め、ネビンの二塁打を足場にドラフト2位ルーキー・渡部の右線三塁打で先制に成功する。さらに続く外崎の中前打で2点を奪い、試合の均衡を破った。
投手継投もさえ渡った。3回パーフェクトで降板した今井の後を羽田―ラミレス―甲斐野―ウィンゲンター―佐藤隼―平良の6投手が散発2安打、11奪三振の完封リレー。これで16日の中日戦(バンテリン)から4戦36イニング連続無失点とし、チーム防御率も12球団トップの1・70と目を見張るような数字になった。オープン戦成績も7勝3敗2分けとなり、21日現在で2位だ。
西口文也監督(52)は「出来過ぎです。たまには点取られてもいいのでは、と思ってしまう自分がいます」と笑いを隠せない。
開幕投手の今井が3回完全4奪三振で万全の調整をアピール。6人のブルペン陣も当然のように1回無失点で次の投手にバトンを渡し、最後は新守護神・平良が危なげなく試合を締めた。
この盤石の継投があれば得点は6回に渡部、外崎の連続適時打で挙げた2点で十分だった。
指揮官は「(今井は)自覚を持ってしっかり取り組んでいるというのが伝わってくる。今年は期待できると思う」とエースの状態をたたえ、ブルペン陣には「今日は順番を決めていたので、平良以外はどうなるか分かりません」と本番での勝ちパターンは考案中とした。
本番前の調整とはいえ、その終盤での4試合連続完封リレー。昨年の貧打戦もチーム打率2割7分6厘(全体2位)と改善の兆しを見せ、10試合連続先制点をマークするなど西口監督が理想とする「先行逃げ切り」の形ができている。
昨年の新人王・武内夏暉投手(23)が左ヒジ不安で出遅れている。それでも開幕ローテーションは今井、隅田、高橋光、渡辺勇、与座、菅井で固定化されており、盤石だ。これに松本、ボー、期待の4年目・黒田を合わせれば〝10人ローテ〟で長いシーズンを回せることになる。
昨年、シーズン91敗という歴史的低迷の責任を取って退団した渡辺久信前GM(59=現評論家)は山賊打線解体の最中「3年で投手王国を作る」と宣言し、スカウティングと育成に精力を注ぎ込んでいた。「投手力はうそをつかない」の格言通りにライオンズの逆襲は、この強力投手陣をベースに始まることになる。












