第97回選抜高校野球大会は18日に甲子園で開幕し、開幕試合は柳ヶ浦(大分)が二松学舎大付(東京)に2―3と競り負け、1990年以来、35年ぶりの選抜勝利とはならなかった。

 意地を見せた。チーム打率3割9分4厘と出場32校でトップを誇る二松学舎大付打線を相手に、柳ヶ浦の先発右腕・宮原が3回まで無失点と奮投。しかし、4回に連打を浴びて無死二、三塁とピンチを招くと犠飛で先制点を献上した。続く打者に四球を与えて一死一、三塁としたところで、2番手左腕の杉本に交代。その後、二死満塁となったが、杉本が得点を許さず踏ん張った。

 5回にはついに柳ヶ浦打線が奮起。4回までパーフェクトに抑えられていた相手先発の河内を攻め立てて二死一、二塁の好機をつくると、田原は遊ゴロとなったが、遊撃が一塁へ悪送球し、この間に二走者が一気にホームまでかえって同点に追いついた。

 直後の6回は杉本が適時二塁打で勝ち越され、7回も失策が絡むなど二死三塁から適時内野安打で1点を奪われ、1―3とリードを広げられた。

 ただ、このままでは終わらない。9回二死三塁から主将の田原が執念の一打。中前適時打を放って1点差とした。「次につなぐ意識で。とにかく低い打球を打ってやろうと。少し詰まってしまったけど、結果的に安打で1点を入れられたのでそこは良かった」と振り返った。

 しかし、柳ヶ浦は何度も好機をつくりながら、バントの失敗も響くなどあと1本が出ず、力尽きた。

 試合後、鈴木監督は「ミスもありましたけど、選手たちはよく頑張ってくれた。ちょっと投手の四死球が多くて守りのリズムを取れなかったが、遊撃の亀安とかもいいプレーもたくさん見せてくれた。攻撃面ではあと一歩でしたが気持ちだけは一生懸命プレーしてくれた」とねぎらった。

 夏の甲子園大会へ向け、指揮官は「収穫といえば、ここ(甲子園)の場所でプレーできたこと。いい投手と対戦させてもらえた。打力と走力を見直さないといけない」と前を見据えた。