新日本プロレスの三澤威トレーナー(55)が、2月28日に死去したプロレスラーで東京・文京区議会議員の西村修さん(享年53)との思い出を振り返った。
三澤トレーナーにとって西村さんは新日本プロレス学校時代の後輩にあたり、公私にわたって多くの時間をともにした盟友だった。ステージ4の食道がん(扁平上皮がん)と闘病していた西村さんが2月28日に都内の病院で死去したことを受け取材に応じ「言葉では表現できないです。彼が高校2年生の時からの付き合いで、たぶん新日本プロレス時代に一番時間をプライベートで一緒に過ごした仲だったので。悪くはなってるんだろうけど、何とかなるんだろうと思ってたんですけどね…」と肩を落とした。
魅力的な人柄にひかれていた。「16年前に1回ちょっとしたことでもめて、疎遠になったこともあったんです。そしたら年賀状がしれっと来て、そこに『そろそろ仲直りの時間ですよ』って書いてあって。思わず笑ってまたいつものように戻ったんです。面白いですよね。プロレスも私生活もサラっとしてるけど奥が深いというか」。
自分の信念を貫き、どんなことがあっても絶対に曲げない頑固な性格だった。三澤トレーナーは「まだ若い西村が藤波(辰爾)さんに傾倒していったころ、長州(力)さんが控室で呼び出してめっちゃ怒ったですよ。『何が無我だ』と。当時の新日本は長州さんワールド全開で、若手もガンガン行くのが評価されていた時代。真っ向から違うことやって、勢いがあって誰も逆らえない長州さんに呼び出されたのに『あなたはそう言いますけどね、私はですね…』って自分の理論を語り始めた時は、コイツはすげえなって思いましたね」と笑みを浮かべながら振り返った。
西村さんはがんと闘いながらリングにも上がり続けた。昨年8月には富士通スタジアム川崎大会でドリー・ファンク・ジュニアと組み大仁田厚、雷神矢口組と対戦。三澤トレーナーは西村さんに頼まれてセコンドに就いた。「試合をやるのはどうかと思ったんですが、西村の望んだことだったので。それが西村の美学だったんでしょうね。本人も死ぬとは思ってなかったと思います。生き抜くんだって信念があってのことだと思います」と西村さんの思いを代弁した。
「それを含めて、人生をまっとうしたんじゃないかな。残念という言葉は使わずに、会ったことに感謝して『ありがとう』と。彼が生き抜いたことに拍手して送り出してあげようかなと」とメッセージを送った三澤トレーナー。天国に旅立った盟友をしのびつつ冥福を祈っていた。












