全日本プロレスの宮原健斗(36)が、3月9日後楽園大会で「負けたら即引退スペシャル」に臨むことが一方的にパートナーの青柳優馬(29)から発表された。同大会で2人は世界タッグ王者の斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)に挑戦する。年内にタイトルを取れなければ引退という決意を明かしている宮原に対し、優馬はまさかの〝荒療治〟に踏み切ってしまった。

 宮原と優馬の「ビジネスタッグ」は第100代王者の座を狙い斉藤ブラザーズに挑む。1月に取材で思わず「今年もしも無冠なら引退する」と口にしてしまった宮原にとっては引退回避のチャンス到来だ。27日の会見では「引退っていうのは東京スポーツが書いているだけだから。東京スポーツのことを信じるヤツはこのプロレス界にいないから」などとのたまったが、そんなはずはきっとないし言い訳としても通用しない。

 この状況を受け優馬は「大将(注・宮原のこと)の引退回避は絶対しないといけない」と全面協力を約束。ところがパートナーへの信頼の厚さ余ってか「何回もチャンスがあるのもどうなのかなと。これが取れなかったら別のベルト、それもダメだったらまた別のベルトにいくような大将は見たくないので。今回取れなかったら潔く引退します…大将が」と、勝手にラストチャンスに設定してしまった。

 決していたずらに宮原を追い込んでいるのではない。優馬は不退転の決意を決めることこそが勝利への最善策だと思い込んでいる。「2年ベルトを巻いていない部分もあってか、最近の大将のおなかが出てきているというか中年化が進んでいる。ここで一歩でも引き下がるようなことがあれば本当に終わりを迎えてしまうんじゃないかという危機感もあるので。ビジネスタッグの威信、そして宮原健斗の引退をかけて戦います」と真意を説明した。

 宮原は3月29日大田区大会でジュンの保持する3冠ヘビー級王座に挑戦することも決定済み。優馬は「もしも大将が引退となってしまったらパートナーの僕が行きます。すでに(24日八王子大会でジュンに)負けてますけど」と最悪の場合は代役を買って出る覚悟だ。知らないうちにレスラー人生の岐路に立たされてしまった宮原の運命やいかに――。