心変わりのワケは――。〝燃える闘魂〟こと故アントニオ猪木さんのライセンスの運営管理を行う「株式会社猪木元気工場(IGF)」社長に、実弟の猪木啓介氏(77)が就任した。猪木さんが生誕した20日には、東京・新宿の京王プラザホテルで「社長就任披露会」が開催された。

 人工知能(AI)を活用したプロジェクト「~猪木の夢の続き~『猪木ロイド』」も発表され、〝AI猪木ロイド〟が登場。新たな可能性を見せたが、本紙の取材に応じた啓介氏は「(IGFから)社長就任のお話があり、自分もちょうど勤めていた会社を退職したので引き受けた」と社長就任の経緯を語った。

 一方で、昨年9月に行われた猪木さんの三回忌法要では「一段落した」といい、今後は猪木さん関連の行事から一歩引く意向を明かしていた。それが兄が82年前に生誕した日に、社長に就任。半年の間に、どんな心境の変化があったのか。

 啓介氏は「実際に僕は新日本プロレスの営業をやっていて、(アントン・ハイセルやアントンリブ、永久電池など)兄貴の違う事業を担当した。僕もつらい思いばかりしてきたんです。それなりに、『もう兄貴のは嫌だな』と思っていた」と、新日本時代から兄を支えてきた複雑な胸中を吐露。その上で「今回は明るい話題だから。元気を発信できるのであれば」と、猪木さんの遺志を継ぐため翻意したという。

 さらに啓介氏は「兄貴が病気になったけれど、僕がもしそばにいてあげてたら、兄貴はもっと長く生きていけたのではないか」とし「自分は77歳だけど、普通の77歳よりは若いと思います」と、猪木さん譲りの元気をアピールしていた。

 猪木さんのレガシーは引き継がれる。