米国・WWEのPLE「クラッシュ・イン・イタリア」(31日=日本時間1日、トリノ)で、〝ビースト〟ブロック・レスナー(48)が、〝ルーラー(支配者)〟オバ・フェミ(28)との「史上最大の再戦」を制した。

 4月の祭典「レッスルマニア42」では、ナイジェリア出身でキャリア3年半の新怪物にパワーで圧倒されて惨敗。試合後はグローブとシューズをリングに置き、引退の意思を示した。団体側もレスナー引退と受け取っていたが、5月18日のロウでオバを急襲。F5の4連発でKOし、「このままじゃ終わらない」と引退からわずか1か月で電撃復帰した。

 トリノの観衆はレスナーの入場テーマを合唱すると、新たな支配者を「オーバ! オーバ!」の大チャントで迎える。異様な盛り上がりの中、レスナーはゴング前に突進する。奇襲攻撃から試合が始まり、F5を怒とうの4連発で放ってみせた。ところが、オバから3カウントは奪えない。レスナーはあぜんとなるが、セコンドの代理人ポール・ヘイマンがすかさず「キムラ! キムラ!」と指示を出す。

ブロック・レスナー(右)はオバ・フェミをキムラロックで捕獲(©AbemaTV, Inc.)
ブロック・レスナー(右)はオバ・フェミをキムラロックで捕獲(©AbemaTV, Inc.)

 総合格闘技の最高峰UFCでもヘビー級王者になったビーストは、オバの太い左腕をキムラロック(腕がらみ)でからめ取る。だがオバは左腕を決められながら、怪力で立ち上がりレスナーをマットに打ちつけて脱出した。ビーストは再びキムラロックを狙うが、オバの巨体でターンバックルに押し込まれた。チョークスラムをかわして、5発目のF5。それでもオバを倒せない。

 オバはチョークスラムを決めて、ラリアートでビーストを場外に叩き落とす。場外戦でもビーストはキムラロックに出るも、オバから鉄柱攻撃をくらう。再度のチョークスラムは着地してしのぎ、ファイヤーマンズキャリーの体勢で担ぎ上げた。6発目のF5は実況席めがけて叩きつけ、新怪物をテーブル葬。オバは完全にダウンし、このままリングアウトか…と思われたが、カウント8で驚異の復活だ。

 リングに転がり込み、ビーストにランニングアッパーをぶち込む。さらにレスナーを抱え上げ、腕力だけで豪快に放り投げた。とどめのフォールフロムグレイス(高角度パワーボム)を仕掛けるが、レスナーは軽い身のこなしでオバの背面に着地する。そこから新怪物を持ち上げ、こん身のF5だ。実に7発目の必殺技を決めて3カウントを奪い、新たな支配者の快進撃を止めた。

ブロック・レスナー(下)はオバ・フェミをF5で叩きつける(©AbemaTV, Inc.)
ブロック・レスナー(下)はオバ・フェミをF5で叩きつける(©AbemaTV, Inc.)

 試合時間はわずか6分あまりながらド迫力の攻防だった。雪辱を果たしたビーストは「1プラス1、おしまいだ、クソヤロー、1プラス1」とオバを口汚くののしった。注目の新旧怪物対決はこれで1勝1敗。第3ラウンドでの決着戦実現にも期待が高まる。

「WWEクラッシュ・イン・イタリア2026」は「ABEMAプレミアム」で生中継された。