スターダムの〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥が、夏の祭典「5★STAR GP 2026」を〝完全体〟となった姿での初優勝を狙っている。7度目の出場となる今年は、初戦(28日、後楽園)でスターライト・キッドと引き分ける手堅い滑り出し。厳しい真夏のリーグ戦が幕を開け、自身が栄冠にふさわしい理由を熱く語った。

 ブルースターズBブロックにエントリーした上谷は、開幕から10日を経た28日の後楽園大会で初戦を迎えた。2月大阪大会のワールド王座戦以来の激突となったキッドと、15分時間切れの引き分けで勝ち点1を分け合った。

 試合後、取材に応じた上谷は「まあ(前戦で)あれだけの試合をしたから、そりゃ15分では決着つかないよな」と振り返る。王座戦では上谷の指が脱臼のアクシデントもあり、自ら再戦を要求していただけに「キッドはこれまで以上に楽しそうに試合をしてた気がするし、それがめっちゃ鼻につく。調子乗るんじゃねえぞ」とクギを刺した。

場外でスターライト・キッド(左)をいたぶる上谷沙弥
場外でスターライト・キッド(左)をいたぶる上谷沙弥

 その上で「ある意味、上谷 vs スターライト・キッドの試合が〝黄金カード〟に成り上がったのは、お客さんの期待感からも感じるし、心のどこかで楽しんでいる自分もいる。また続きがどこかであるんだろうな」と再度のマッチアップに期待を寄せた。今後のリーグ戦に向けては「納得はいってないけど、コンディション的には良い走り出しかな。7度目の挑戦は出場選手の中でも上位だし、今年こそは優勝したい」と拳を握りしめた。

 そんな上谷は祭典の優勝に向け「今が〝完全体〟になってる」と多方面での充実ぶりをアピール。「ベルトのありなしにかかわらず、『実力』『発信力』『知名度』が7年のキャリアの中で一番仕上がっているのが今。去年で終わると言われてたメディア出演も、今でも続いてるし、試合内容も見ての通りだ」と豪語した。

 さらに他選手と比較しても、その〝完成〟ぶりは唯一無二だと主張。「試合内容で言ったら、赤のベルトを持ってる鈴季すず、存在感で言うと伊藤麻希、知名度ではフワちゃん…、というように、この3つの中で1個や2個そろってるヤツはいるかもしれない。でも、3つ全部がそろっているのは沙弥様だけだ」と力説。「だからこそ、スターダムの頂点にふさわしいのは私なんだ」と胸を張った。

 不死鳥は「今年の夏の女王として、玉座に君臨するのは沙弥様で間違いなしだ」と改めて宣言し、高笑い。3日後楽園大会では不和が続く同門・渡辺桃との公式戦も控えている。激戦続く灼熱のマットを黒く染める準備は、すでに整っている。