黒潮TOKYOジャパン(33)が主宰する団体「アップタウン」に〝超新星〟が誕生した。現役女子高校生のサイラ(17)が、5月23日の板橋大会でデビュー。アーバンスポーツの「パルクール」で培った抜群の身体能力を生かし、女子選手としては珍しくシューティングスタープレスを得意技としている。女子プロレス界に突如現れた次世代スター候補の夢とは――。

 宮城県出身のサイラは小学時代からプロレス好きで、センダイガールズプロレスリング(仙女)のサークルで練習していた。しかし、東京に引っ越したことで一時的に断念。中学2年からアクロバティックな動きで障害物を乗り越えるパルクールに打ち込み、2025年の日本選手権ではフリースタイル2位、スピード3位の好成績を残している。ルックスもアイドル顔負けで、中学時代には芸能事務所にスカウトされたこともあるという。

 そんな逸材に目を付けた黒潮の誘いを受け、トントン拍子でデビューが決定。「プロレスを見に行くことは好きだったので。イケメンさん(黒潮)に『プロレスやってみようよ』みたいな感じで言われて、『よし、またできる』って思いました」とサイラは明かす。約3か月間の練習期間を経て5月板橋大会で児玉裕輔と対戦し、敗れたものの華麗な飛び技で観衆を魅了した。

サイラは高難度の空中技も難なくマスター(連続写真)
サイラは高難度の空中技も難なくマスター(連続写真)

 得意技のシューティングスタープレスは黒潮に勧められて使用することになった。黒潮は「女子で使っている選手もなかなかいないので『シューティングスターとかできる?』と聞いたら『着地なら』と言ったんです。『え、着地できるの…?』となって、逆に腹から落ちるように難易度を下げる練習をしたんです」と経緯を明かす。パルクールで鍛えられたサイラは高難度の空中技も難なくマスターし、先日の練習ではフェニックススプラッシュも一発で成功したという。

 将来的な目標としては自身の原点でもある仙女や、国内最大手のスターダムへの参戦も見据えている。サイラは「くるくる回れる選手になりたいです。お酒が飲める年齢になるまでにスターダムさんのチャンピオンになりたいし、いつかスターライト・キッドさんと試合してみたいです。動きにも見た目にも、華があってすごく好きなので」と目を輝かせた。他に好きな選手には、DASH・チサコ、橋本千紘、Sareeeの名前を挙げた。

 今後は、プロレスとパルクールの二刀流で活躍を目指す。「パルクールでの目標は日本選手権でメダルは毎年取りたいですし、もしこれから五輪の正式競技になることがあったら出場したいし、メダルを目指したいです。パルクールとプロレスをキッカケに超有名人になりたいです。もっと多くの人たちに、両方の魅力を知ってほしいなと思ってます」。無限の可能性を秘める17歳は、困難と限界を飛び越えてスターへの階段を上っていく。 

 ☆さいら 本名・亀井彩桜。2008年12月22日生まれ。宮城県出身。中学2年からパルクールを始め、25年日本選手権女子フリースタイル2位、スピード3位などトップ選手として活躍。黒潮TOKYOジャパンにスカウトされ、26年5月にアップタウンでプロレスデビューを果たした。必殺技はシューティングスタープレス。154センチ、52キロ。