新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」3日後楽園大会のAブロック最終公式戦で、マスター・ワト(29)がニック・ウェイン(20=AEW)から6勝目。ブロック1位で準決勝(5日、高崎)に進出した。ワトが目指すのは3年ぶりの優勝だけではない。恩人・天山広吉(55)と〝最後の共闘〟を実現させIWGPジュニアヘビー級王座(現王者はDOUKI)初戴冠の野望を明かした。
米AEWのホープとの激闘を通天閣ジャーマンスープレックスホールドで制したワトは「見えてきた、優勝という2文字が」と豪語した。準決勝ではタッグパートナーのYOHと対戦する。
3年ぶりの優勝を果たせば、今大会をボイコットしているDOUKIへの挑戦権が手に入る。取材にワトは「出た方が良かったなって、アイツが損をする大会になっていると思いますよ。いなくてもこれだけ白熱した大会が繰り広げられてることを悔しがった方がいいんじゃないかな」と王者を挑発した。
次期ビッグマッチは14日の大阪城ホール大会だ。ワトは2020年7月に同会場で、DOUKIを相手に海外武者修行からの凱旋試合を行っている。「原点ですね。あそこから始まった物語なので。なのでそこで今までのすべてを清算して新たな場所へ歩んでいきたい」と振り返るワトには、その戦いを一番近くで見てほしい人物がいる。それが8月15日両国大会での引退を表明した天山だ。
6年前の凱旋試合に勝利した直後、ワトは金丸義信に襲撃された。これを救出した天山から「俺が全面的にバックアップするよ。トップになれよ。IWGP狙えよ」とゲキを飛ばされたのをキッカケに、二人三脚で歩んだ時期があった。「だからこそ今年の大阪城でIWGPジュニアに挑戦できたら、天山さんに最後に来てもらえないかなと思ってるんです。〝ディーバ〟と言わずセコンドに就いてもらって天山さんの目の前でベルトを取りたいです」と野望を明かした。
リング上だけでなく私生活でも優しく接してもらった感謝がある。「コロナ禍の時に、陽性ではなかったんですけど発熱してしまって。すごく喉も痛い時に『大丈夫か!』って連絡くれて。果物とか持ってきてくれてすごくうれしかったんですけど、飲み物がなぜか全部強炭酸で飲めなかったのはいい思い出です…」。
期待に応えるためにも、今年こそ約束のIWGPを手に入れる。ワトは「ここまで悔しい時間でしたけど、無駄な時間は一日も過ごしたことはないと思っているので。天山さんが引退するまでにベルトを取って恩返しというか、ありがとうございましたと胸を張って言いたいし、ベルトを持った姿で送り出したいです」とキッパリ。BOSJの頂は、誰にも譲れない。












