懸念材料は残されたままなのか。31日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で今季初先発したロッテ・佐々木朗希投手(22)に、チーム周辺から不安の声が上がっている。

 この日は5回95球を投げ6安打1失点、7奪三振の内容で勝ち投手の権利を持って降板。ところがチームは9回に守護神・益田が痛打され、悪夢の逆転負け。佐々木の今季初白星もお預けとなった。

 降板後は「最低限の仕事はできたと思いますが、まだまだ良くなる改善点があるので次の登板に生かしたいです」。投球に一定の評価を与えながらも反省を口にした。

 確かに5回を100球以内で何とかまとめた末に1失点であれば、取りあえず「最低限の役割」は果たしたと言っていい。だが、今季1年間を通して先発ローテーションを守り切り、今オフにもメジャー移籍を目指す腹積もりの右腕にとっては到底満足できないはず。しかも、ここまで指摘され続けている「長いイニングを投げ切れない」という課題は改善されていないだけに、チームOBも「このままでは昨年の数字を上回れない可能性もある」と警鐘を鳴らし、次のように評している。

「朗希は今春キャンプで、昨年までの課題を克服するための体作りに加えてスタミナ強化にも励んできた。でも、今日(31日)の投球を見る限り、課題克服はできていない。その証拠が相手打者に容易に粘られた点。(日本ハムの)田宮や水野らが象徴的で、相手は球数を増やそうと序盤からカットやファウルで粘った。朗希は執拗な攻めに屈し、結果的に5回までに100球近くを要した」

 さらに、その後も「これでは昨年と変わらないし、白星の量産も難しい。まだ体が完成形ではないとはいえ、本気で今オフのメジャー移籍を目指すのであれば、カット狙いの打者に対しても剛速球か、キレのあるフォークで常に三振を奪える圧倒的な力を備える必要がある。次戦でそんな姿を見せてくれればいいが、その辺りを即座に修正できるのか。疑問が残る」と続け、顔をしかめた。

 佐々木は試合後、自身の投球について改めて問われると「変化球は良かったんですけど、真っすぐ自体にはもう少し勢いがほしかったなとは思います」と直球の威力に不満を抱きながらも、相手の粘りに関しては「ああいう打ち方をしている間はヒットしかない。そこは逆に怖がらずにやっていけばいいかなと思います」と前を向いた。

「徐々に調子上げてシーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたいです」と意気込む令和の怪物だが、果たして課題克服は可能なのか。真価が問われている。