競泳女子でパリ五輪代表の鈴木聡美(ミキハウス)は〝衰え知らず〟の特殊能力を兼ね備えている。

 24日まで行われた代表選考会では100&200メートル平泳ぎで2冠を達成して五輪切符を奪取。33歳での代表入りは日本競泳界史上最年長の快挙となった。

 29日の取材では「家族や親戚、地元の方たち、地元の同じ中学だった友達などからメッセージが来た。SNSのフォロワーの数がすごい増えたりだとか、ちょっと戸惑っているが、そういったことも含めてたくさんの方に注目されているんだなと再認識することができた」と目を丸くした。

 ロンドン五輪では計3個(銀1、銅2)のメダルを獲得。前回の東京五輪は出場を逃したが、今回の代表選考会では100メートル平泳ぎで自己ベストをマークするなど、再び上昇気流に乗り出した。鈴木は「水泳と向き合えてること」と「丈夫な体」を復活の要因に挙げた上で「今日疲れたと思っていても、意外と動けることが多々ある。『何でこんなに疲れているのに、前回のトレーニングよりパフォーマンスが上がっているの?』とか、そういったシーンが多々ある。日々、年齢の概念を覆しているような気がしてならない」と笑顔を見せた。

 今回の日本代表は高校生4人を含む13人が初代表となる。最年長として「何か1つでも、後輩たちの心のよりどころとまではいかないにしても、何かあったら話を聞いてあげられるような立場になれたら」とプール内外でチームをけん引する構えだ。