「世代トップ」に君臨したい決意と覚悟の表れなのだろう。日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が同世代を代表する長距離砲、ヤクルト・村上宗隆内野手(23)に「今季こそ」と意欲を燃やしている。

 チームの主砲候補は17日に千葉・鎌ケ谷の二軍施設で自主トレを公開。打撃や守備、ランニングなどで汗を流し「やりたいことはできていますし(調整は)順調にきている。トレーニングだったり、バッティングの内容だったり。やりたい分だけ(練習を)できているので」とアピールした。

 ここ数年の清宮のオフと言えばソフトバンク・柳田ら大勢の他球団選手と合同自主トレを行うことが恒例だった。しかし今オフはその輪を離れ、ロッテ・安田とともに昨年12月に渡米。米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」へ武者修行を敢行し、帰国後は二軍施設で黙々と個別調整を行っている。「本当はギータさん(柳田)のところに行こうとしたんですけど…」とつぶやきながらも、あえて孤独トレにかじを切った清宮。その理由は何か。日程の都合もあったが、プロ入り以来のライバルである村上への反骨心もあるという。

 清宮と村上はともに2017年のドラフト1位。だが、プロ入り後の成績は周知の通り村上が圧倒。22年には史上最年少でセ・リーグ3冠王に輝き、昨春のWBCでは日本代表の主力としてチーム世界一にも貢献した。プロ入り前は清宮のほうが注目されていたにもかかわらず、今や立場は正反対と言っていい。この屈辱的な差を縮めたい思いを清宮はひそかに抱き続けているのだ。

「僕が打っても彼(村上)はその日にもっと打っていたりする。常に高みを見せてもらい刺激にはなっていますけど、同じプロ野球にいる以上はずっと負けていられないので」

 くしくも昨季から村上と同ポジションとなる三塁を守る。全てが同条件となった今、村上をぼんやりと眺めているわけにはいかない。

「高い壁ではありますけど今年、僕のホームラン数が増えたらまた世界もガラっと変わると思うので。まだ(シーズン本塁打は最高で)18本しか打ったことないですけど、本当に今年は40本打つつもりでやっている。まずはそこをしっかり目指していきたい」

 プロ7年目で村上へのライバル心を再燃させた清宮。今年はひと味違うかもしれない。