「今度こそAクラス入りは可能なんじゃないか」。このところ日本ハム周辺ではこんな期待の声が高まっている。

 チームを率いる新庄剛志監督(51)は2023年シーズン開幕前、「優勝しか目指さない」と上位浮上を誓ったものの結果は2年連続となるリーグ最下位。新球場「エスコンフィールド北海道」の開場元年を飾ることができなかった。だが、今オフのチーム周辺にはそんな悲観的な思いはない。むしろ、24年は上位浮上を確信するかのような雰囲気すら漂いつつある。

 19年以降5年連続Bクラスに沈むチームにも関わらず、この期待の高さはなぜか。大きな要因はチームの積極的な「補強」だろう。

 FAで流出濃厚と言われた左腕エース・加藤貴之投手(31)を「4年総額12億円」という大型契約で残留させると、6球団による争奪戦の末にオリックス・山崎福也投手(31)の獲得(4年総額10億円)にも成功した。これだけでも十分な補強だが、球団はその後も新戦力獲得の手を緩めず外国人投手、野手を次々に加入させた。こうした球団のなりふり構わぬ戦力強化がファンに好感を持たれ始めている。

 さらにここにきて「追い風」となっているのがパ・リーグ他球団の動向だ。ある球団関係者は「パ・リーグはどのチームにも不確定要素の問題がありますからね」とこう力を込める。

「今季リーグ3連覇したオリックスは若手の相次ぐ台頭もあり戦力が充実していますが、絶対的エースだった山本由伸の米移籍と山崎福がウチ(日本ハム)に来てくれたことは朗報です。ソフトバンクも山川を獲得しましたがほぼ1年間のブランクに加えどこまで新天地でかみ合うかはわからない。ロッテも元DeNA・ソトを獲得しましたが、ポランコら今季活躍した助っ人の去就は未定。西武も新外国人選手を獲得していますが日本での活躍は未知数です。そこに〝安楽問題〟で揺れる楽天ですから。付け入る隙はあるはずです」

 新庄監督も先日、チームの積極補強に関し「(球団には)うれしいという気持ちしかないですよ。戦力は相当厚くなりますし。俺、やることなくなるんじゃないかな」と笑みを浮かべていた。

 日本ハムにも不確定要素は多いとはいえ着実に戦力は整いつつある。最下位脱出からのAクラス入り。決して夢物語ではないか。

(金額は推定)