2年連続でパ・リーグ最下位に沈んだ日本ハムが怒涛の補強ラッシュを続けている。6日にはオリックスからFA宣言し、6球団による争奪戦を制して獲得した山崎福也投手(31)の入団会見を行った。矢継ぎ早にテコ入れを図っているが、補強はまだまだ終わりではないという。屈辱にまみれたチームの再建へ「本気」をにじませる球団側の思いとは――。
球団が戦力増強に着手し始めたのは、10月のシーズン終了後からだった。手始めにFAで流出濃厚と言われたエース左腕・加藤貴の残留を早々に決め、先月24日には吉田輝星との交換トレードで前オリックスの右腕・黒木を獲得した。
間髪入れずに翌25日には「劣勢」とささやかれた山崎の大争奪戦にも4年総額10億円という大型契約で〝強奪〟に成功した。さらに、今月に入っても4日には身長196センチを誇る大型右腕、パトリック・マーフィー投手(28=前ツインズ)の獲得も発表。一向に補強の手を緩める気配を見せていない。
そればかりかこの日、本拠地・エスコンフィールドで行われた山崎の入団会見に同席した新庄剛志監督(51)は「今、(球団の)岩本副本部長が(米国の)ウインターミーティングに参加している。あと投手2人と野手2人ぐらい狙っているから」とニヤリ。「(戦力は)相当厚くなると思いますよ。俺、やることなくなるんじゃないかな」と、さらなる助っ人の獲得をにおわせたのだから、補強はまだ〝完結〟ではないのだろう。
日本ハムと言えば、昨オフまでは若手選手の底上げに注力。大型補強は二の次だったはず。それがなぜ今オフは資金を惜しまず、積極補強を続けるのか。
ある球団幹部に聞くと「今季の大幅な収益増の還元と、来季にかける球団の本気度の表れです」と強い口調でこう続ける。
「今年はチームが2年連続最下位に沈んだにもかかわらず、新球場開場効果もあり、大勢のファンが本拠地に足を運んでくれた。このおかげで球団収益は大幅に改善されました。その収益を補強という形で使わなければ、支えてくれたファンやスポンサー企業などに申し訳ない。やっぱりファンや応援する企業さんも『強いファイターズ』を期待していますから。新庄監督も来季3年目で、勝負の年。もう負けは許されない。だからこそ、われわれとしてはさらなるチーム強化に向け、資金を含め全力でサポートを続けます」
今後の助っ人獲得についても新庄監督と同様に「まだこれで終わりではない」と不敵な笑みを浮かべ「来季はファンやチームに関係する人、企業の期待にウチが応える番ですからね」と語った。
長らく続く低迷からの脱却。今オフの動きを見る限り、来季の日本ハムは急浮上も夢ではなさそうだ。(金額は推定)












