チョーさん、お願いします――。右打者の〝流出〟が続く巨人で、チーム最年長のベテランがV奪回の「キーマン」に指名された。

 複数年契約を結んでいたた中田翔内野手(34)が15日にオプトアウト権を行使し、自由契約となることが決まった。開幕時こそ右打者が「余り気味」だったものの、時間を追うごとにその数を徐々に減らしていった。

 まずは5月に広岡がオリックスにトレード移籍。7月には石川がロッテへトレードで渡った。さらに、9月に松田が今季限りの引退を決断し、10月には41歳の大ベテラン・中島が戦力外となった。そして、今月に入るとウォーカーが1対2のトレードでソフトバンク移籍が決まり、今度は中田翔が契約を破棄。計6人の右打者がチームを去る形となった。

 スタメンに坂本、岡本和がいるとはいえ、実績ある左打者は梶谷や丸らで左右のバランスは開幕当初に比べると大きく変動した。今季、一軍に出場した右の代打候補は岸田や北村拓、オコエ、浅野らと実績的には心もとない。吉村編成本部長は右打者について「補強ありきというよりも、若い選手が宮崎で阿部監督のもと鍛えられた。その中から出てきてくれるのが一番」と若手台頭に望みをかけた。

 そんななか球団関係者は「右の代打の切り札には長野がいる。中田翔や中島と違って長野には代走や守備固めを出す必要がない。その枠を投手に割り振れば、課題の救援陣を厚くすることもできる」とキッパリ。今年12月に39歳となるチーム最年長・長野久義外野手をキーマンに挙げた。

 今季の長野は出場した75試合で打率2割5分9厘、6本塁打、19打点の成績。それでも、代打に限れば打率2割9分4厘(34打数10安打)で、得点圏打率は4割1分7厘とチャンスで強さをみせてきた。

 今後は新外国人を中心に右打者の補強を目指すことになるが、外国人枠の問題も出てくる。長野にかかる期待は大きくなっていきそうだ。