虎に猛烈なライバル意識を持つG党右腕が「V使者」となるか。オリックスから金銭トレードで巨人に移籍した近藤大亮投手(32)が16日に入団会見。背番号は自身が尊敬するレジェンドOB・江川卓氏も背負った「30」に決まり「小さい頃から巨人ファンでしたし、そのユニホームを着られることはうれしく思います」と力を込めた。

 オリックスでは2017年から3年連続で50試合以上に登板。20年9月のトミー・ジョン手術を経て、22年に復活の白星を挙げた。そんな苦労人には救援陣の一角として期待が集まるだけでなく、持ち前のハートの強さにも大きな注目が集まっている。

 この日、東京都内の球団事務所で「阪神を倒すために巨人に来ました」とあいさつ。古巣が日本シリーズで阪神に3勝4敗で敗れたばかりとあって敵意をむき出しにしたという。

 球団関係者は「職員は大拍手だった。うちの選手はこれだけ(6勝18敗1分け)やられてもカッコ悪いと思っているのか、阪神への悔しさをあまり見せない。今のチームには近藤のような選手が必要」とうなずいた。

 それもそのはず。大阪・堺市出身の近藤は浪速高、大阪商大、社会人チームのパナソニック、プロ入り後もオリックスと「32年間、関西でやってきた」というバリバリの関西人。地元でタイガース人気を体感し続けながらも阪神との接点はないまま、ここまでに至り〝野党〟の立ち位置で奮闘してきた意地がある。

 近藤の思いはチーム方針にも合致。阿部監督ら首脳陣は秋季キャンプで「打倒・阪神」を前面に押し出した。川相内野守備コーチはノック中に「その守備じゃ近本、中野はセーフだぞ」と阪神主力選手たちの名前をあえて用いて発奮させていたほどだ。

 会見では「1球1球、『闘魂込めて』投げていきたい」と巨人の球団応援歌にちなみ、力強い抱負を口にすることも忘れなかった。少年時代には「阿部監督の下敷きを使っていた」とも打ち明けた関西出身の異色・G党右腕。猛虎打線を封じ込め、チームを4年ぶりの日本一へと導けるか注目だ。